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2016年7月19日 (火)

朝の13分間の過ごし方

 暑くて目が醒めた朝、空き缶と満杯の灰皿がいきなり目に入った。


 昨晩どうやって寝たのか全然覚えてないが、顔面の皮膚の奥が熱く、足の筋肉がだるく緊張したままだから、また酒をたくさん飲んで酔っぱらってそのまま寝たんだとわかる。


まだレストランに出勤するまでには時間があった。何はともあれシャワーを浴びることにした。ココペリの首飾りが机の上に投げ出されている。こういうものを外さないで寝てしまった方が酔っぱらったときに無くさないと思うが、どうしても外して寝てしまう。だからたまにいなくなったときはココペリは雨を降らしに行ったんだと考えることにしている。


シャワーを浴びたあと、もう少し寝たかったが朝飯を作ることにした。

酔っぱらって酒が残っている朝は、飯を食うのが二日酔いを醒ます一番の方法なんだ。みんなはちがうかい?二日酔いでよく食えるなって言われるよ。おれはなんだかそうなんだ。


米を研いで鍋を火にかけた。沸騰してから弱火にして13分、その間に味噌汁の準備だ。

ここのところもっぱら昆布と鰹節の出汁だが、葱とワカメと出汁がいい具合になったころに味噌を切らしていたことを思い出した。

闇金ウシジマくんに出てくる部屋住みのヤクザの「あ、味噌切らしてた、兄貴~、すまし汁でいいっすか?」という台詞を思い出した。すまし汁ってどうやって作るんだっけ?


 とりあえず秋田で山影のキョーダイにもらった味道楽という万能つゆを鍋にぶちこんだ。

味噌汁じゃねえしすまし汁のことはわからないが、なにもかもが完璧な味に思えた。


味道楽が切れたらそのときはまた秋田に行くつもりだ。


13分たったら、さらに13分火を止めて米を蒸らす。

なぜ13?不吉だからやめなよって言われたりするけども、現在の研究では13分が最もいい具合に米が炊けるのだ。ちなみに米に対する水の割合も、CC換算で1.3倍にしている。13という数字がいいんだ。素数には力があるからな。


米を蒸らしている途中、外に空き缶を捨てに行った。おれの家の周りの朝は慌ただしく、会社員が足早に浅草橋を渡り、シャネルの香水をプンプン匂わせる経営者風のオヤジがアキレス腱を伸ばしたりしてやがる。


おれは川沿いのレストランの灰皿の前で橋を競争する人たちを煙草一分間ぶん眺めていた。

今はのんびりしているが、結局はおれも走る羽目になる。それまでどう過ごすか、いつも考えている。走らなくていい人生もあるのかもしれないが、どちらにせよやっぱりおれは走るだろう。


本当は、最近一緒に暮らしているサボテンのサボ子について書こうと思ってたんだけど、もう時間労働の出勤だ。飯くってから行ってきます。

 走って電車に乗って駅前のパン屋でバケット買ってレストランに行くよ。ディナーではピザをのばすだろう。


おれはまだ音楽で食えてないギタリストだ。キッチンで指を切らないように気をつけるよ。

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