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2015年10月21日 (水)

3Bについて

 東京帰ってきて時間労働の毎日の三日目だ。
今バスの中でこれを書いているけれど、目の前にいる女の耳にかかる髪の流れと耳孔にはまるオーディオテクニカのイヤホンと3発あいたピアスのバランスがすげえ完璧な美しさだ。だけど今さっきバス停で降りてしまった。どんな音楽を聴いていたんだろう?

酒田と秋田で無茶苦茶しすぎたのか風邪引いちまったみたいだ。ちょっとだけだけどな。眠っても眠っても眠っている気がしないし、起きていてもなにか夢遊病のような心持ちだ。昨日、zampanoのライブを観に来たカツヤさんにはNGのよくあるツアー後症候群だよ。と言われた。

脳みそに靄がかかった状態のときに、ふと時間労働の労働そのものがありがたいことがある。なんていうかわかるかな?
おれは昼間は料理の仕込みをして、夜はウィスキーの水割りを作ったり、ワインを注いだり、グラスを磨いたりする仕事なんだけど、そういうことをしている自分が、無性に機械じみていてなにも考えなくていいから好きだ。
本当は考えた方がいいのか?考えているぜ、でも深い部分はたぶん、べつの自分がいる。違う自分を違う自分が観ている、それが妙に落ち着くようだ。
荻窪でバーテンをやっているIちゃんや、蔵前のバーテンダーOのように、おれには何人かバーテンダーの友達がいる。
東京帰ってきたらおれの働いている店も突然バーカウンターができていて、おれもバーテンダーの真似事をしているような感じになっちまった。

彼らバーテンダーはカウンター越しにどんなことを考えているのだろうか。
彼らは非常におだやかに見えるよね。

おれの今週のベストバーテンダーは秋田の居酒屋しののめのマスターだ。(今週あったわけじゃねえけど)

「てめえに伝えたいことなんかあるわけねえ!おれが何年生きてると思ってるんだ?!おれがこれだけ生きても伝えたいことがねえのになんでてめえにはあるんだ?!あ?言ってみやがれってんだ!!」

名言ですね。

そういや徳島に行ったとき、ライブ前にしののめのマスターと電話してた。

「ああ、徳島。あそこはいい土地だよ。あそこの飲み屋街でおれはスッテンテンになっちまったよ。」

女の子が付き合っちゃいけない3Bっていうじゃない?

バンドマン、バーテンダー、美容師。

東京でイベントあると来てくださるお客さんは割りとこの3Bが多い。まあそういう人たちが気が合うのかも知らないし。
 

この3B、サービス業のようでいてサービス業じゃねえんだよな。それぞれ音楽、お酒、ヘアスタイル、などのサービスを提供しているようでいて。なにか胡散臭いというか、それだけじゃない。

ベテランのバーテンダーたちが特になにも思わない眼でカウンター越しにこちらを観ているような、あの感覚だ。

あそこにヒントがあるように思った。

三つの職業に通呈する何か深淵な心理があるように思える。たぶん人間の心に関わる何かだ。

このテーマをもうちょっと考えてみよう。せっかくバイト先にバーカウンターができたことだし。


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