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2015年7月28日 (火)

驢馬の遠足



 驢馬が遠足に行った。メンバーは驢馬の壺、壱くん、カツヤさん、ホセ、NG、それにカメラマン/芸人/小説家の松本時代くん、スタイリストの清水くんの7人の侍。

 驢馬フェスを終えて慰労の意味(?)もあるのかな?多分、いや、絶対ない(笑)。驢馬はきっとなにか別の目的で出かけたにちがいない。それでもおれはカツヤさんと話した。「まるで夏休みみたいだね」」そんな素敵な遠足であった。

 渋谷に朝集合して、一路、西東京へ。

 二時間ほどかけて奥多摩へ。日原鍾乳洞に着いた。日原鍾乳洞というか、鍾乳洞自体初めて来たんだよ。初鍾乳洞。この日は無茶クソに暑かったのだが、まず鍾乳洞の入り口の沢に降りた時点で涼しかった。
そして鍾乳洞の中はもはや冷たいと言ってもいいような冷えようであった。びっくりした。そして洞内の冷えきった天井の鍾乳石からヒヤッッ!!!とした水滴が不意に首筋に瞬間的に垂れてきたり、足元もびちゃびちゃに濡れはべっていて。

「君。ほら。危ないから手を貸してごらん。拙者がエスコートせねばこの地獄洞の三途の川は渡れぬでござろう。ここからはけして手を離しなさるな。」

「あっ!見て見て!三途の川の賽の川原の隣に縁結びの祠がある!えー?!お参りしてこうよおうー?!」

 とかイチャイチャするカップルの横に驢馬メンバー5人全員が鍾乳洞内を歩き回る様。さらには時代くん、清水くんという一癖二癖、三癖、四癖!もある男衆がぞろぞろ賽の川原の横の縁結びの神様に祈るでもなく無言で歩いているのだからこりゃまたアベックの皆さまには悪いことをしたような気もする。
鍾乳洞に訪れる観光客は意外とカップルa.k.a.アベックが多かった。若いアベックからお年をめしたベテランアベックまでバラエティーに富んでいた。

 確かに鍾乳洞内は滑りやすく、感受性豊かな人であれば暗闇は怖いし、加えてなぜだかライブハウスの照明のような赤色と青色を強調しすぎたLED灯が刻一刻と色を変化させつつ洞内を照らしていた。案外デートスポットとしては優秀な場所かもしれない。吊り橋効果(by チムニィ)も容易く狙えるかもしれない。(いまはそれは無いですね。)

 老アベック、若アベックのデートの邪魔をしまくりつつも驢馬は鍾乳洞内で目的を果たしたので次の目的地に向かった。次の目的地は廃ロープウェイである。

 君は廃ロープウェイというものを知っているか?おれは知らなかったぜ。廃ロープウェイというものがこの世にはあるんだよ。素敵だよな。初めて訪れた。

 奥多摩には何十年も前に廃線になったロープウェイがあって、そのロープウェイおよび発着駅が撤去されることもなく廃墟になっているんだ。

おれたちはそこを目指して奥多摩の湖をぐるッと一周した。
廃ロープウェイの近くのはずの場所まで来たのだけれどどうにも近づけない。
湖を回る道沿いの民家のそばを歩くお婆さんに声をかけた。
 おれには時代くんがおバアさんと話す会話はまるで聞こえなかった。
ただ、その会話を見守るように縁側に座るガキどもが洟をたらしながらおれたちのことを見ていた。
 つげ義春の漫画で、家族で都下の山村を訪れる話を知っているかい?山の飲食店のババアが縁側にいる赤ん坊の漏らしたうんこを摘まんで捨ててその指を洗わないで蕎麦をつくる話だ。おれは咄嗟にあの漫画の場面を思い出してしまった。

 おバアさんが言うにはここから5分引き返した場所にロープウェイの駅があるという。どうやらおれたちは通りすぎてしまっていたようなんだ。戻っているうちに壱くんが「アレじゃない?」と赤錆びた送電鉄塔と言うには背が低すぎる、頑丈そうな構造物を発見した。確かに。アレみたいだな。

 ロープウェイぽい赤錆びた構造物の下の辺りには古びた観光客向けの食堂がいくつか並んでいた。もともとロープウェイの駅があったとしたらその周りに土産物屋や食堂があったとしても不思議はない。おれたちは何とはなしの確信を得るとともに、朝からなにも食っていなかったし、とにかく飯を食いたかった。

 食堂のそばの永遠に突っ立っているかのような赤銅色の肌をしてヘルメットをかぶったジジイが「ここの店は今日お休みだよ」と教えてくれた。向かいの店は?と聞くと「知らないが店に入っていったお客さんはすぐに外に出てきた。多分やってないよ。」

 壺a.k.a. 腹ペコジャジーラの落胆は絵に描けるようであった。おれはいつか驢馬が有名になったら腹ペコジャジーラという絵本を書きたいと思ふ。
 
 おれたちは目当ての建造物の周りをぐるッと一周した。まるでロープウェイに行くような道は何一つ見当たらなかった。

 スマートフォンカマボコ板で調べると、ここのロープウェイ駅を過ぎてしまうと遥かに引き返した場所を目指さねばならない。なんとかこの場所で廃ロープウェイ駅にたどり着けぬものか。おれたちはそう思ってもう一周した。


 そう思ってもう一周すると、一周目には見過ごしていた破れ寺の無人墓地があった。墓場というものは古来から集落より一段上がった高台に作られる。祖先の霊魂が合体集合した氏神様が人々の暮らす村落をよく見渡せるためである。と学生のときとっていた民俗学の授業で教わった。なぜ、あのときアホ面で半分寝ていたのか。民俗学の授業に出るのがメンドくさくて結局仲のいいアル中の荒木くんにプリントを借りて試験に臨んだことを思い出す。アル中荒木は元気だろうか。


 無人墓地の入り口は閉ざされていたものの、閂の上に「害獣立ち入り防止のため」と書かれている。害獣?なにを。驢馬と言えば益獣の代表格ではないか?!と言いながら我々驢馬は躊躇なく閂を外した。
墓場の階段をスマヌスマヌと口には出さずとも心の片隅のかなり脇のほうで呟きつつも上を目指していくと、あった!アレじゃないか??鉄柵の網を乗り越えた先にあった。廃線となったかつてのロープウェイの駅である。

 おれは金網乗り越えて先に偵察に行った。建物の脇の階段をのぼる。屋上にはなにもなかった。中に入る。

建物を回るとガランドウの暗闇がぽっかり口を開けていた。これは。と思った。
ああ、なにかいるな。3人くらいいる。こちらを窺っているようだ。向こうより多い人数で行った方がいいだろうと咄嗟に判断して、メンバーを呼んだ。

仲間と供に入ったときには暗闇の気配は希薄になった。

 暗闇の中は巨大な歯車のある動力室だった。黴と堆積した埃が舞い上がる焦げたような臭いがして涼しい。部屋を一つずつ覗いていった。打ち捨てられた椅子。錆びたストーブ。割れて額縁だけになっている鏡。鏡が無くて安心した。ある部屋で蝙蝠が飛んできておれたちを驚かせた。それでホッとした。危害を加えるような何かはここにはいなそうだ。

ダンジョンのような構造を探険していると視界が開けて、そこに古びたロープウェイの筐体がぶら下がっていた。ロープウェイの発着場だ。ロープウェイの先は伸び放題の竹林。その向こうに連なる山々と湖を見渡すことができた。




(作者急逝のため中途で絶筆)
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 と、ここまで書いていたんだが、そのまま放置して一週間経ってしまった。このあとの続きが書けなくなってしまったので
果たして驢馬は遠足から帰ってこれたのか?!(帰ってきている)
遠足の本当の目的とは?!その時、時代君の発した言葉とは?!

特に続きは無いが想像して楽しんでください。



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2015年7月22日 (水)

馨子復帰のお知らせ

ザンパノ本日から、数曲ですが馨子が復帰します。

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#7/22渋谷 LUSH
『Beat Happening!VOL.1425』
大滝カヨ
Zampano
ネズミハナビ
THE君に話すよ
HELLO AND ROLL
岩井正義(BurnQue)
START19:00
前売¥2,000 


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 馨子の療養期間中、たくさんの方から応援と励ましのメッセージをいただきました。本当にありがとうございます。

相方のこととは言え、NGのスケジューリングや活動の仕方にも多々問題があったように思います。

今日からは心機一転して、無理なく着実にのんびりだけどダイナミックで最高な活動を考えて目指していきたいと思います。

これからも応援をよろしくお願いいたします。

NG







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今後のzampanoのライブ予定は

7/29(水)蔵前KURAWOOD
『初登場!蔵前歌酒場の巻』
出演
⚫︎不良メルヘン
⚫︎辻香織
⚫︎TOROCCO RAILERS
⚫︎S&H
⚫︎zampano
open18:30 /start 19:00
前売 ¥2000 


8/9(日)立川A.A.company
w/BONQURE AMATERAS



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2015年7月19日 (日)

祭囃子が聞こえない

 驢馬フェスの翌日の土曜日は休みにしておいたのだが、どういう風にして家まで帰りついたか覚えていない。朦朧とした心理でシャワーを浴びた後はベッドに倒れて泥のように眠った。

 目を醒ましたらもう夕方であった。特に何をするというなんの予定もない。最近誘っている女性とはニアミスしてばかりで今日もなんの連絡もなかった。これはまた今回もダメかもしれない。

 駅の方に自転車を置きっぱなしにしていることに気がついて、なんとなく家を出た。ベラボウに腹が減っていたからコンビニまでとりあえず行こうと思って歩いたが、雨が降ってきてとってもメンドクサクなってしまった。庇のあるバス停のベンチに座ってしばらくぼんやりした。

 こういうとき、どうしたらいいのだろうか。誰かに会いたい気もするが、全然誰ともなにも話したくない気もする。ぼんやりしていたら雨は上がった。

 そう言えば近所のイチョウ公園で納涼盆踊り祭りがやっているなと思い出した。屋台でなにか食えばいいかもしれない。そっちに行ってみよう。

 会場に近づくと祭囃子が聴こえてきた。まったく見たことも聞いたこともないアニメキャラクターの新作音頭である。

 日本人はいったいいくつ新作音頭を作れば気がすむのだろうか?アラレちゃん音頭あたりで止めておけばいいのに。こうして懐かしさの欠片もないスタンダードなき世界の夜祭りが催され、世代間の交流なきまま引き裂かれた状態で人間たちは過ごすのだ。おれたちは共有不可能な平行世界でお互いに生きている。

 盆踊り会場は踊る浴衣姿も疎らであった。まだ雨もパラついている。近所の中学生や小学生のガキがたくさん集まっていた。おれもかつてはこういうガキのひとりで祭で屋台とか出ていると異常に興奮したものだ。なにに興奮していたのだろうか?
夏の恋が始まる予感だろうか?実際に夏祭りの夜店で恋が始まったことなどなかった。ヤンキーの数はおれがガキの時分よりもだいぶ少ないように見えた。彼らは一体どこにいったのだろうか?おれだけ変わらぬ風体でフラフラしている。

 こういう場所に来ると、かつての同級生が若妻のママなんかになって子連れで来てるかもしれないな、そんな若妻と視線だけの邂逅を交わしてお互いハッ!とするかもしれない…なんて思ったがそんな偶然の運命的出会いもなかった。漫画とか映画ではないのだ。それにおれの年齢はそういうことが起こるには中途半端なのかもしれない。

 そんな自分の思考発想力の変わらぬ貧しさ乏しさに飽きれ果て、屋台を物色してたこ焼きを買うことにした。
500円もしたからなのか、コーンとうずらの卵が入っていて、それがまた全然旨くなかった。マズイのは一向に構わないのだが、コーンもうずらの卵も要らないから300円くらいにしてほしい。

 どうしようもない気分で祭を離れて歩いた。ガキどもも大人もスマホでjpgデータを撮影し保存している。おれがガキの頃はスマホとかいうカマボコ板をさすったりかざしたりする儀式が無かったので祭を写真データに納めなくてもよかったし、おかげでそういう習慣も身につくこともなく、夏の夜に液晶を覗きこむ野暮をしないですんだ。かつての時代にありがとうと言いたい。

 おれは結局マズイたこ焼きを食っただけだった。もっと旨いものを食いたい気分だったが、どうでもよくなってしまったのだ。

 帰り道を歩いていると見たことの無い新しい道路を見つけた。全然人の気配が無く、街灯が白っぽい変な色で夜を照らしている。
 そういえばガキの頃から祭の日、人々が集まっている場所よりそれで人の気配が薄くなった他の場所の暗闇でのんびりしているのが好きだったことを思い出した。変なガキだった。全く変わっていないが。

 この新しい道路は全く人気が無いし、遠くの祭囃子すら聞こえない。

 そういう場所にいたい、という気分をどう説明したら、なんと形容したらいいのだろうか。

 昨晩は自分のバンドのフェスなど開催して集客に一喜一憂していたくせに人気のない暗闇が好きだとはどういう了見だろう?

 ただおれの音楽はどうしてもそういう人の気配のない暗闇から始まった音楽であり、それはなにもおれだけではないのだ。

 そうじゃない音楽を楽しみたいやつは見たことも聞いたこともないアニメキャラクターの新作音頭を聞きながらあんず飴でもナメてやがれ。老人たちは見たことも聞いたこともない新作音頭でも盆踊りを踊ることができる。音頭というのはまったく凄いフォーマットだよ。

 おれは祭囃子が聞こえないくらい離れた場所で新しい道路のLED街灯に照らされた暗闇をひとりで歩いた。

おい、この道はどこに続いているんだ?



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夢のある悪夢

驢馬フェスありがとうございました。

 観ていてナチスドイツの退廃芸術展のような気持ちであった。

(退廃芸術展とはナチスドイツが非アーリア的で退廃的と見なして強制押収した芸術作品を見せしめに晒した展覧会。
 押収対象となった作品は抽象的な表現だったり、デザインで有名なバウハウスだったり、作家ではシャガール、ピカソ、ゴッホ、マチスだったりの作品が「退廃的」という烙印をおされて見せしめになった。)

 全体主義者じゃなくても新しい表現、まだ価値の定まっていないモノを受け入れるのは苦痛を伴うし不安になる。
逆を言えば「新しいもの」を無条件にアホ的に喜ぶのも思考停止だ。
 だから「革新的な表現」に対して一方的に新しさを賞揚するより、むしろ「退廃的だ」という方向からもメスを入れて表現を味わうのはいいアイディアだと思うんだ。より深く考える上でね。

 それを退廃的だとしただけでなく展覧会までやってしまうところがナチスの凄みだ。ギャグなのか?と思ってしまう。大マジメだったんだろうけど。
なんとなく気になる新しい表現を集めて「退廃的だ!」と言い切って見世物にしたわけでしょ(無茶な解釈かもしれんが)。嫌っているのか好きなのかわけわからない。人間てそういう二面性とか、むしろ嫌いなものを集めたいという変な暗い欲望があるよね。それを政府を使って大々的にキャンペーンでやっちゃうところろがスゲーッ!!!て思う。悪夢だが。夢のある悪夢。

 驢馬フェスにはそんな悪趣味で集まってもらったわけではモチロン無い。
でもリハーサルに集まってくれた出演者のバリバリと発散されるオーラを感じて「これは凄い!怖い面子だ!」と思った。いい意味で。だから驢馬の選んだ最高にいい意味での「悪趣味」。去年の驢馬フェスにもあったあのムード。そういう意味での「退廃」。そして夢のある悪夢であった。

 イベントははやぴーのDJからはじまった。アゲーな感じで良い感じに退廃的だ。21世紀のDJかくあるべしといったディスコテークな選曲。すしざんまいの相方もきてくれてふたりでやってくれた。転換中にフロアでダンスが起こってるのをみて嬉しかった。楽屋ではダンサーもメイクしながら踊っていたし。やったな!と思った。

 THE NOVA FABULAはクラリネットもいて「ジプシー」を謳っているというこの退廃的なボヘミアンどもめ!驢馬も最初期は「チンピラジプシーソウル」とか言ってた。ガットギターがいるだけだったが。ジプシーをぶっ飛ばして浦野くんのギターが何よりも凄かった。ギターヒーロー然としてカッコいいのだ。そこがむしろジプシーぽく無いのだがカッコいいギターヒーローの前ではどうでもよかった。そう言えばジミ・ヘンドリックスも最後はバンドオブジプシーズを名乗っていたが、フライングVだしそういうことか!といま気づいた。

 丸山康太はターンテーブルでレコードのノイズとリズムを出してその上でギター弾いたり歌っていた。よく言えばRLバーンサイドがクリスチャン・マークレーして遊んでいるような前衛ぽい退廃的なムードだった。というかあいつの家に遊びに行ってレコード聴いたりギター弾いたりしてるのを観てるようだった。(そういう意味ではJANDEKを思わせた。)
 大昔あいつがピンクグループに入る前にトマトというバンドをやっていて無茶苦茶にかっこよかったんだが、そのときノイズっぽいリズムのサンプルの上でギターを弾いていたことを思い出した。ライブ終わったあとに「ボブログ三世みたいでかっこよかったよ。あれなんのサンプリングなの?」と聞いたら「ボブログ三世。」と言われて唖然としたことがある。天才は厄介だ。あのときの丸山の演奏を思い出した。おれにとって彼は昔からブルースとリズムを深く探求している謎のギタリストのひとり。

 Quはアンサンブルが緻密になっていて攻撃的だった。もともと緻密な構成の楽曲だけどもさらに。Quの音楽は数学に例えると掛け算というか、ユークリッド幾何学でデザインされてる音楽だなーという感じ。そこはこの後出てくる滞空時間のアジアの音楽と聞き比べたいポイントでもある。
Quの音楽はマスロックの数学的部分を丁寧に演奏している。あまりに計算に没頭しているようでそこがある意味退廃的だ。ビートの掛け算に没頭する姿勢はヒップホップだとも思う。すごく良い部分だが、実際に人はそこまで厳密にリズムの幾何学で音楽を聴いていなくてぼんやりしている。ぼんやりしたよくわからない曖昧な領域に訴えかける有効な手段はなんと言っても歌だろう。
Quは以前よりも歌の領域が増えていたように感じた。古庭さんは前から歌っていたが、GINEくんのビートボクシングが格段に歌っていてキャッチーだった。そこがすごくよかった。


 VOIDのダンス。VOIDを観ているときに「退廃芸術展だな」と思いついた。そういう意味で一番驢馬フェスに合っていると感じた。踊る音楽の選曲も渋くて古典的なバーレスクミュージックぽいスウィングものからイーブンキックも盛り込んであった。衣装もセクシーかつ男性的でデカダンなムード。VOIDが川島芳子と李香蘭だとしたら、驢馬はナチスの将校と馬賊のゲリラが融合した血走り眼のハードコアテロリストという感じでいきたい。

 驢馬が終わったあとDJ T.A.G.SのDJが始まった。放心状態でちゃんとは聴けなかったがレコードの針ノイズと音飛びでブチブチ飛ばしたのを擦ったり再生ストップさせたりしていてイルマティックな男だよ。

 滞空時間とダスティン・ウォングさんのギグは最高だった。いわば退廃の極み。広義の退廃とは真逆の意味にある、生命感あふれて瑞々しくフレッシュで革新的で凝り固まった頭が規制して禁止するような「退廃」。つまりクリエイティブなんだ。川村亘平斎さんの声は異常に眼を醒まされるというか、夢をみていながらビックリする予言を聴かされている感覚に近い。それで目を覚ましても言葉の意味がわからないといった感覚だ。グループ全体では知覚するのが困難なほどのうねるグルーヴが支配している。
「現在のポップミュージックはアフロアメリカンのリズムがベーシックになっている。アフリカ由来の音楽ではなくてアジアの音楽を基礎に作ったポップミュージックがあったら」という魅惑的なアイデアの「もしも」を川村さんは作り出しているようだ(Wさんからの受け売りだが)。ロックの音に馴れた我々のような音楽ファンにもAYAさんとダスティンさんのベースとギターがあることで聴きやすかった。AYAさんは驢馬と縁の深いチムニィでも弾いている。ダスティンさんのギターはフリーキートーンからかわいいメロディーまでオチャメでとてもよかった。ウィリアムさんの歌は非常にデスかつロウ!で驢馬フェスにぴったりだった。


 驢馬フェスは素晴らしい振れ幅をもって終幕した。ちょっとマニアック過ぎたかなという反省点もあるけれど、探求心と野心を持った素晴らしい音楽家たちを招くことができて幸せに思った。出演していただけて本当にありがとうございました。

応援してくれていた人、興味をもって聴きにきてくれた人たちに感謝します。ありがとうございました。







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2015年7月17日 (金)

いま、殺された×××× デモを聴く


https://youtu.be/NeON6eLMqyE

戦争法案。ダダ100周年以降、1900年代に興味をもって勉強している。が、まるで今現在が100年前みたいじゃないか?

 今聴いてほしい曲があってバンドをやっている。
 イスラム国の日本人人質事件が起こったのは2015年のはじめだった。そのとき、うちの長い髪のメンバーがこの曲のデモバージョンを発表しようと言い始めたんだ。彼がそんなことを言うのは珍しかった。
「別に政治的なメッセージを発表したいわけじゃない、反対とか賛成ではなくて、今この歌詞を聴くのにピッタリだと思った」というようなことを言っていたと記憶している。

 そのときおれたちはレコーディングのためのプリプロに入っていて、この曲はデモとしてミックスダウンまで自分たちで完成させていた。プリプロを終えたあと、リーダーと長髪の男は少しふたりで話したいと言ってコンビニで買った酒を片手に路地裏に消えた。

 政治的なメッセージというだけで人々に狭量に判断されるのをうちのバンドは嫌う。だが珍しくこの曲のデモを発表しようということになった。

 能天気でお気楽なおれたちはNAVERまとめとかに取り上げられるかなとか、いわゆる「Buzzられる」かな?炎上したらいいなとかいう幼稚園生なみのネットリテラシーでうすぼんやり期待していたが、結果的にはBuzzられるような反応はなにもなかったと言っていい。ごく僅かの熱心な聞き手が応援してくれていたが、それだけだった。

 だいたいこの曲の歌詞は数年前に完成されていて、政治的大局がぐちょぐちょの2015年に向けた言葉では全然無いはずなんだよ。おれが歌詞書いたわけじゃないけど。

それでも不思議だ、みんなにこの曲を聴いてほしいと思うような毎日。政治的状況はいっこうに愚かさを増すばかりだし、世の中は加速度をつけて絶望的ですね。

例えばこの曲を聴いて首相や大統領やファシストの連中を考えてもいいと思うんだ。

おれはそんなやつらよりもちがうことを考えてしまう。

 精力的に反原発活動をしている友だちに
「驢馬はファシズムのパロディーなんだよ」と嘯いたことがある。
ともだちは
「そんなわかりづらい表現はやめたほうがいいよ、ただ暴力的なのかと思ってた」
と言われてしまった。

けっこういいアイディアだと思ったんだけどな。おれはキム・ジョンウンのファッションを見習ってる。illest of illest, peopel call us illson! つまりイルの息子という意味で。

驢馬がファシズムのパロディーだと言っているのはNGだけで、もっともっといろんな意味があるよ。観て聴いて考えてほしい。

セックス・ピストルズとかボブ・ディランとかアインシュテンツェルデ・ノイバウテンとかじゃがたらとかウータンクランとか好きだろ?

これだぜ

今夜驢馬フェスです



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2015年7月16日 (木)

驢馬フェス2015 芸術的な夜/非芸術的なNGコメント


明日はついに驢馬フェス。

台風だったり嵐が来ると、ああ驢馬のイベントが近づいてきたなと思う。

というか驢馬のイベントはほとんど台風だったり嵐だ。

うみのてparadise驢馬のスリーマン「あの夜」から、驢馬初のワンマンも酷い嵐だった。神戸に行くときキッチリ台風がやってきたり、沖縄宮古島でも台風。

 メンバーやファンの皆さんの間では「NGが雨男だからだ」というデマ妄言が蔓延しているが、ゼッタイおれだけのせいじゃないよ。もう一人だれか雨男がいると思う。

今日来てる台風は11号は「ナンカー」という名前らしい。マレーシアの言葉で果物ジャックフルーツのことらしいよ。

台風っていうけど、沖縄で経験した台風「VONGFONG」に比べたらただの風だとおもうよ。

「おれを誰やと思っとんのや、風来某やで。台風なんてただの風や」

と言ってた人のいるバンド驢馬も出る驢馬フェスに観にきてね。


ギリギリの発表になってしまったけど、出演者にDJ T.A.G.S がDJに追加されました。
DJT.A.G.Sはおれの後輩で、レコードバイヤーになった素晴らしいレコード堀りです。



#2015/7/17-fri-
“驢馬FES”
渋谷GARRET

出演
バンド
驢馬
滞空時間 special guest ダスティン ウォング
丸山康太(ex.dresscodes)
Qu(神戸)
THE NOVA FABULA

ダンス
VOID

DJ 
はやぴー
DJ T.A.G.S 

Food
驢馬肉

open18:00/start 18:30
adv¥2500/door¥3000 +1drink
学割¥1500 +1drink

渋谷GARRET 
http://www.cyclone1997.com/garret/garret_home.html
〒150-0042 東京都渋谷区宇田川町13-16 国際ビルB館B1
□TEL:03-3463-0069
□FAX:03-3463-0269

渋谷駅ハチ公口の改札を出て公園通り一番街を原宿方面へ。一つ目の信号(SEIBUデパートA館とSEIBUデパートB館の間の道)を左折。
5分程歩くと宇田川交番があります。交番より2又に分かれている道を右方向へ進んで下さい。
すぐ右側の歩道のクレープ屋さんを右折。坂道を上がって右手にColumbiaがありますので左横の階段を下りて地下1階。


Columbiaがありますので左横の階段を下りて地下1階。  







明日のイベントだけど、せっかくだから各バンドのプロフィールとNGによる紹介を書きます。

出演者


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滞空時間 special guest ダスティン・ウォング


【滞空時間プロフィール】

インドネシアの青銅打楽器【ガムラン】と【影絵】を駆使して、唯一無二のパフォーマンスを繰り広げる芸術家・川村亘平斎のソロユニット。都市と土着が融合した新たなお祭り空間は、日本のみならず世界中から熱い支持を受けている。

2012年インドネシア/マレーシア2カ国ツアーを成功させ、2013年に2nd album【RAINICHI 来日】を発表。【架空の南の島で行われたお祭りの一夜】をコンセプトに作られた今作では、小山田圭吾(cornelius),木津茂理(民謡歌手)等豪華ゲストが参加、音楽シーンに強烈なインパクトを与える。また、鎌倉宮薪能では細野晴臣等と共演し絶賛される。

ライブゲストに、小山田圭吾(cornelius)、オオルタイチ、木津茂理、AFRAを呼ぶなど、常に変化し続ける彼等のお祭り騒ぎは、ますます目が離せない。

西はアフリカ東は日本、広がる海のシルクロード、移ろい繋がる音と影。AYO!!!!SELAMAT JALAN!!!!!

滞空時間 are

濱元智行(GAMELAN)

GO ARAI(VIOLIN)

徳久ウィリアム(VOICE)

さとうじゅんこ(VOICE)

AYA(BASS)

&

川村亘平斎(GAMELAN・SHADOW WORKS)

共演者

【ダスティン・ウォング プロフィール】



ダスティン・ウォングはハワイで生を受け、2歳の時に日本へと移住。中高時代はパンクやオルタナに開眼し、ハイティーンの頃 には友人のユタカ・ヒューレット、元Delawareで現在はデザイナーとして活躍している点(ten_do_ten)、そしてかつて立花ハジメとLow Powersのメンバーで現在はファッション・デザイナーとして活動しているエリと、携帯電話の着信音をオケに使用し歌うというユニークなバンド、The Japaneseを結成し活動、また、ユタカとはOnsenというギター・デュオも組んでいた。

そして大学進学のため渡米、ボルティモアに渡った後、マット・パピッチ(現在はCo Laとして活動)とエクスタティック・サンシャインの活動を始める。同時に彼は通っていた美術大学のクラスメート達と共にポニーテイルを結成。ボアダムスやアニマル・コレクティヴとも比較されたカオティックなサウンドと怒濤のライヴ・パフォーマンスは瞬く間に話題となる。また、エクスタティック・サンシャインとしてもカーパークからアルバムをリリース。ミニマルで実験的なサウンドは多方面から高評価を得るもののダスティンは脱退する。ポニーテイルもさらなるブレイクを期待されていたが突然活動休止を発表 (2011/9/22に正式に解散を発表)。そして2010年、スリル・ジョッキーと契約し、3rd・ソロ・アルバム『Infinite Love』をリリースした。

多数のエフェクター足元にならべ、ディレイ、ループ等様々なエフェクトを駆使し、ミニマルでカラフルなレイヤーを描き出していく万華鏡のごときギター・パフォーマンスは各所で話題となる。

2012年通産4作目となるソロ・アルバム『Dreams Say, View, Create, Shadow Leads』をリリースし、4月にはレコード発売記念の日本ツアーも慣行。NHKライブビートへの出演も果たす。その後マウンテン・ゴーツとのツアーを経て、7月にブルックリンで行われたダーティー・プロジェクターズの最新作『Swing Lo Magellan』のリリース記念ライヴのオープニングに抜擢され、日本ツアーでも全公演オープニングを務めた。9月から10月前半にかけてビーチ・ハウスとのUSツアーを行った後、朝霧JAM 2012にも出演を果たし、そして2013年1月のビーチ・ハウス・ジャパン・ツアーのオープニングもつとめた。5月には嶺川貴子との共作『Toropical Circle』をリリースし、 FUJI ROCK ’13への出演もソロ&デュオで出演。その後5作目となる『Mediation of Ecstatic Energy』がリリース。2014年には嶺川貴子との共作2作目となる『Savage Imagination』を発表し、デュオでの約1ヶ月に渡る北米ツアーも行った

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 滞空時間にvoiceとして参加している徳久ウィリアムさんとNGは10年前から4年間ほど、William&NGというノイズブルーズユニットをやっていました。
それまで民俗音楽や倍音律に漠然とした憧れを持っていたものの何から聴いていいかどこから手をつけたらいいかわからなかったNGにウィリアムさんはあらゆることを教えてくれ、さらに同志として実践を通じて鍛え上げてくれました。
 声を使った世界中の民俗音楽、倍音唱法、それを巡り巡って聴いていると気づく日本の音楽の変てこでおもしろいこと。ブルーズというペンタトニック音楽の普遍性、さらにNGが全然知らなかったハードコア、ファストコア、スラッジコアなどの音楽。ノイズミュージック。フリーインプロヴィゼーションなど。
 ウィリアムさんは博識かつ勉強家で、さらに知識を上回る実践の鬼なので、NGは一緒に活動して対等に渡り合うためにとにかくあらゆる音楽を叩きこんだ。

つまり若き日のNGをフックアップしてくれた先輩であり先生なのです。フックアップ?という言葉は少し違うかもしれない。
「フックダウン」。ドープな魔界にフックダウンされた。

滞空時間はそんなウィリアムさんの参加するスーパーバンドです。
ウィリアムさんと昔話していた夢があって
「いつかマハビシュヌオーケストラみたいな、エレクトリックマイルスのような、壮大なロックバンドを一緒にやろう」「そのときはウィリアムさんがボーカル、ギターがNG」という野望がある。まだ叶っていないけど。
滞空時間と驢馬を合体させたら(ゼッタイにしないと思うけど)、おれとウィリアムさんのいつかの夢にかなり近いんじゃないかと思います。
(年齢を重ねるとマハビシュヌやエレクトリックマイルスにそんなに憧れなくなった自分も不思議に思う)

全然、滞空時間に触れてないけれど、恐ろしいバンド。魔界の地下の神々レベルのS級妖怪だよ。

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< Qu プロフィール>




ヒューマンビートボックスをフロントに据えた5人編成のインスト

ロック。
2012年神戸にて活動を開始し2014年1月より現在の5人編成となる。2015年1月kilk records より1st フルアルバム"switch"をリリース。4月台湾のロックフェスT-festに出演しMew,envy,MONKEY MAJIKらと競演。
ヒップホップのエレガンスを強靭なロックへと再構築したビートに、グランジ直系のギターと多弦ベースが圧を加え、エレピ、サンプラー、シンセサイザー、ボイスワークが縦横無尽に飛び交う重厚かつ立体的なサウンド。プログレッシブロック・マスロックの流れを汲み変拍子・ポリリズムなどの要素を用いながら、ゲーム音楽のようなファンタジックさも感じさせる一筋縄ではいかない楽曲は、チルアウトとヘヴィネスがせめぎ合い一つの巨大な波となり昂揚感を呼び覚ましてくる。ヒップホップ、エレクトロニカ、アンビエント、ハードコア、ヘヴィロック、エモ…様々な要素が想像を超えた次元でミックスされた音楽=「Qu」を聞き逃してはならない!

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 Quとの付き合いはベースメントバーで驢馬と対バンしたときにヒップホップの話で盛り上がってウマがあって飲んでたら、おれ以外のメンバーは全員帰っていて、仕方ないからドラムのミサキさんに驢馬のTシャツをあげたところからはじまった。以来、神戸だったり大阪だったりで幾度も呼んでくれて。今回やっと東京に呼ぶことができました。

今回驢馬フェス開催にあたってこんな風に声をかけた。
「それぞれジャンルと活動場所はバラバラですが、ポストロックやポストダブステップなど「ポスト~」的な、現代的な発想の楽曲構造をしています。
ミュージシャンとして、音楽的に新しい発想を持っているバンド同士が対バンしたら新しい変化が生まれるのではないかと考え、お声かけさせていただきました。」

この「ポスト」問題に最も取り組んでいるバンドがQuだと思う。単にポストロック、ダブステップを取り入れてるのもあるけど、ヒューマンビートボックスがボーカルという発想が無茶無謀上等!といった感じで好きだしvoiceのGINEくんの修行僧のような姿勢と、ビートボクサー大会で武者修行してたりするところがBECKのチバくんみたいで好きだ(笑)。バンドメンバーのキャラが異常に濃いのも魅力です。とくにキーボードの古庭さんは異様な魔女的ファムファタール感の瘴気で会場を包み込むので危険です。

そういう全員キャラが異常に濃いバンドっていいよね。





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丸山康太


1985年生まれ。1999年ロック活動開始。東京都杉並生まれ東村山育ち。

ピンクグループ脱退後、ドレスコーズに加入2年程で解雇。

現在はお祭りヒップホップグループ『近所のメンバー』や『Keins』、カオティックな『Bonqure Amateras』等で活動中。

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 丸山は元ピンクグループのメンバー。つまり驢馬の壺×壱によるバンドの二代前のギタリスト。
ちなみに歴代のギタリストは
丸山(ピンクグループ)→小出カツヤ(タリバナサンバ)→NG、ホセ(驢馬)という流れなので、驢馬フェスの日には歴代三代ギタリストがそろう。

だが、ピンクグループの前からNGと丸山はバンドをやっていて、それはGurupoCHEKELEというパンクとファンクとなにもかも履き違えたバンドだった。
Gurupo CHEKELE のことはいつかちゃんと書きたいし音源もいつか蔵出ししたい。

そういえばWilliam&NGをやっていたときに丸山が参加して、一緒にジミヘンのVoodoo Chileをやったことがあったけど今では考えられないな。平和な時代。

 ソロで出るという。こいつこの日いったい何をする気なんだろう?

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THE NOVA FABULA


ボーカル、ギター、ベース、クラリネット、ドラムからなる5人。
様々なジャンルを掛け合わせた楽曲を激しく奏でるジプシー集団。民族的な要素と都会的な世界観を共存させたバンド。1st音源近日発表。

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NOVA FABULA は壺さんが呼んでくれたんだけども、それとは別にベースのラッチョくんは「夜更けの人々」の常連で、NGとよく酒を飲む。だからなんだ(笑)?
全然関係ないがラッチョくんのラップはエッチですごい。(NOVA FABULAではラップはしないと思うが)



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DJ はやぴー



女子大生の皮を被ったDJ。
ロングヘアを振り乱すロングミックス。

ふるえる指先が紡ぐヒステリックなフェーダーワークは、フロアをふるえるヴァイブスで包みこむ。かなりノレル。
「ばーじんろっく」「Mr. HAPPY FACE」などのイベントを主催。

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はやぴーに去年「一緒にディズニーランドに行こう」と誘ったらこっぴどくフラれ、それをバンドメンバーにチクられて人生に絶望したことがあったがそれも昔の話だ。

たぶんがんばってくれるんじゃないかな!



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VOID


NANA (JULIET.hot stuff) + HAMI (Ova D Flow)
クラシック〜ストリートダンスを経て、

現在は型にはまらないフリースタイルダンサーとしてイベントやライブへの出演、レッスン講師など都内を中心に活動中。


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VOIDは宮古島でも驢馬と対バンしたダンスグループ。
NANAさんは去年の驢馬フェスでもタップダンス踊ってくれた。今年は自分のグループで出演。元々はあるバーのバーテンドレスで出会った。今は夜更けの人々だが、本職のダンサー。
漫画「NANA」でいうとNGにとってのじゅんちゃん的な存在。(???)

カッコいい女性二人組です
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そんなこんなでNG目線のコメントを書いたらイベントの主旨やステージと全然関係無いようなどうでもいい情報を書いてしまったのでもうやめよう。

明日は黙って芸術的な夜にしたいと思う。






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2015年7月12日 (日)

鈴ん小屋

 前々回の馨子欠場の投稿から、たくさんの応援と励ましの連絡をいただきました。ありがとう。本人にも伝えておきます。
一昨日の晩は秋田の夜叉鬼のジョニーが電話をくれた。「NG、大丈夫か?」って。
ジョニーの声は中低音の落ち着きのあるトーンで、歌い手になった方がいいんじゃないかって思うほどだ。
ジョニーの声に力をもらった。ありがとう。
zampanoはいろんな土地を旅してきて、応援してくれている人がいる。すごく有名なミュージシャンとかがさ、雑誌のインタビューやMCなんかで「支えてきてくれたファンの皆さんのために自分がある」とか「演奏する」とか言うじゃない?

ああいうの見たり聞いたりするたびに「ケッ!クソが」と思っていた自分でしたが、いまやそんなミュージシャンの気持ちがわかってしまった。応援してくれている人たちのおかげで立てたと思うし、そのために演奏したい。
zampanoはとにかくはやく活動を再開できるようにがんばるべきだ。
昨晩は池袋鈴ん小屋でzampanoの代わりにNGソロライブだった。

一曲目は ol'Blind Horse、この曲は前回のblogで紹介したよね、ニューメキシコ州のメディスンマンのドラミングの儀式に参加したとき、彼の歌う歌が日本の古い民謡のようなそんな感じがしたんだ。

そのことをメディスンマンに言うと、腕をグッ!と掴まれるインディアン式の握手をされて「わたしたちは黒い馬と栗毛の馬だ、毛色は違えど供に走っている」と語ってくれた。その後おれはバキバキに幻覚を視るようになって(お化けとかね)、帰国後すぐに網膜剥離と診断されて手術したけど片眼の視力は失ってしまったんだよ。その時の思い出を曲にしたもの。

 二曲目はRISE。言わずもがなのzampanoの1stCDの一曲目だ。だいぶアレンジを変えて、歌のトーンも変えたけど、あとちょっとで自分のモノにできるという感じだった。
 三曲目はJackSwing。zampanoの曲けどこれはもともと自分で歌っていた曲だからね。そう言えば福井がこないだソロライブをしたとき福井もJackSwingを歌ってくれていた。あいつが歌ったときもそうなんだけど、この歌は男が歌うとどうも生々しすぎるんだ。
 四曲目はリハビリテーションというギターインストナンバー。これは割りとよく演奏している。自信ある曲。
 五曲目はHighway of Death。じいちゃんが亡くなったときに書いた曲で旅の曲だ。きてくれたお客さんはこれが一番良かったって言ってくれた。

 もともとzampanoのライブを予約してくれていたKさんは馨子出演キャンセルを知ってもなお応援しに来てくれて。馨子の喉のために蜂蜜を差し入れてくれた。
予約はもらっていなかったが、おれの妹が突然観に来てくれてびっくりした。
 実は自分がライブ中とかライブ後に自暴自棄になるんじゃないかと思っていた。おれは精神が軟弱だからすぐに自暴自棄になるんだよ、知ってるかもしれないけど。
池袋の鈴ん小屋の近くにはミカドという老舗のストリップ小屋があって、はじめてストリップを観た話をMCでしようかなとか思ってたし、ナーバスになったいたから普段の15倍くらいのペースで酒を飲んでしまおうとも思っていた。
 だけどまず一杯目でお店にあったニッカバレルのウィスキーが売り切れてしまった。出鼻を挫かれたというわけだ。
 しかも妹がやってきたせいでストリップ小屋とかのエッチな話をするモードではなくなってしまった。ぐでんぐでんに酔って醜態を晒すわけにもいかなくなってしまった(当たり前だが)。
おかげでちゃんと冷静に弾けて良いライブができてしまった。
 ライブを迎えるまで非常にナーバスな気持ちになっていたけれど、なんとか窮地を乗り越えることができたと思う。
応援してくれた人ありがとう。

もう少し待っていてください。

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2015年7月 9日 (木)

黙って酒を飲むんだ

 blogを更新したり更新しなかったりする当サイトであるが、連続で更新するときの気持ちはいたって単純な思考だ。
 つまり、昨日書いた記事のイメージとか話題を引きずりたくないんだ。だから新しい話題を書いて、じぶんの近況を更新したくなる。
昨晩はあまりに恐慌な気分だった。

ひたすら独りでギターを練習した後、蔵前の夜更けの人々に行った。太田くんに聞いてもらいたかったのだ。
おれが着くとオバチンとパパがいた。

しきりに結婚のよさを話していた。
「わたしはパパと出会って、ものすごく自由になれたのよ!!!」
と言っている。

え?じゃあパパと出会う前の昔のオバチンは自由じゃなかったの?と聞いたら
「何言ってんの?!あんた!!自由だったに決まってんじゃないの??!!アホか」
まあそうだと思った。安心したよ
「まあママはこっちが何やってもてんで相手にしてねえんだな。こりゃ」
と笑ってるパパの言葉の雰囲気をblogで伝えるのは難しい。生粋の江戸っ子、というか柳橋っ子のパパは「粋」っていう言葉がまるで手の届かないような独自の考え方をもっている。そんなパパは皆から尊敬されているのだ。
「あんまり出来のよくないオモチャが言うこと聞かねえからイライラしてんだな。こりゃ」
というパパの言葉が非常に印象的だった。

 パパとオバチンが帰った後、Tさんが来た。Tさんはzampanoが仙台に行ったときもお世話になった方のひとり。
馨子の声帯の現状、今週末ひとりでライブをやらなければならないことなどを話した。
おれはソロの演奏をバーテンのOとTさんに観てもらうことにした。
 一曲目はol'Blind Horsesというインストの曲。アメリカのニューメキシコ州タオスで出会ったインディアン、スタンディングディアーに教わった曲だ。
チューニングはDGDGAD。ダッドガッドに近いが、5弦ルートで考えるとopenGのadd9thで調性感が浮遊しているオープンチューニングである。
今は沖縄に移住したギタリスト野村さんから借りたままのドブロギターで、スライドバーを使って弾く。
 二曲目はHowlをやった。これもインディアンのメディスンマンに教わった曲だ。zampanoでやっているHowlは原キーではなく、原曲はインディアンの聖なるコードと呼ばれているキーがある。それを先のオープンチューニングで演奏する。

本来はほとんど違う曲なのだ。
 三曲目はRISE。お馴染みのOが作詞した曲。ノーマルチューニングに戻してテンポを落とし、よりブルーズ的に弾く。歌のキーは単純に1オクターブ下だ。この曲はOが自分で歌っているバージョンもあって、それが今のところ一番いい出来なんだ。
 四曲目はJackSwing。ここに来るまで四、五杯飲んでいたし、気づいたら酒はセブンクラウンのストレートに変わっていた。常連のKさんや、馨子が昔働いていた洋食屋の若大将も飲みに来ていた。
少し酔ってきたおれは、はす向かいにある例の暴力バーのことを皮肉って無茶苦茶な悪口を交えてアドリブでジャックスウィングを演奏した。

面白い冗談のつもりだったが、誰も笑っていなかった。だいたいおれが面白い冗談なんて言えた試しがないしな。
Tさんは「なにを怒っているんだ?中島」

と言った。
「おまえのギターだけでも相当いいぞ。だから怒ったりふざけたりしないで落ち着け。そこに座れ。黙って酒を飲むんだ。」
Tさんは夜更けの太陽の事件の後に敵対勢力の大ボスと直接交渉したひとりだ。

いつもzampanoを助けてくれたし、本当に仁義のあつい人なんだ。そのTさんに諭されておれは座った。怒ったところでなんの解決にもならない。
 おれが座り黙って酒を飲むとTさんは穏やかに笑ってOに言った。
「おれはそろそろ帰る。おれが頼んでライブをやってもらったんだ。こいつのぶんもつけといてくれ」 
そしてTさんは帰っていった。
その後、馨子のこともよく知っている洋食屋の若大将は「今が大変な時だな、つらいけどこれを乗り越えたら強くなれるよ」とびっくりするようなことを言ってくれた。
そして若大将はサム・クックを聴こうと言った。

おれたちは夜更けの人々で、夜更けすぎるまでサム・クックのソウルバラードを聴いたんだ。



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バーでギターがあったらできること

バーでギターがあったらできること
 もしバーにいて、ギターがあったらできることはなんだろう?と考えて毎日練習している。
 良さってなんだろうか。とにかくは今日もダメだった。
独りで何度も歌って練習していても、脳内麻薬というか、疲れと興奮で感覚が麻痺してくるようだ。
これならどうだ?!と思うものをバーでやってみたが、結果はどうしようもなくダメだった。

カウンターに座るお客さんたちは正直だ。
どうしたらいいものを紡げるだろうか?ふたりだったらできるもの、こと、ひとりではなにもできない。
ずっと甘えていたのは自分の方だったと気づく。

ここから良くなるために、精神的に立ち上がろうと思う。

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zampanoからのお知らせ

zampanoからのお知らせ
 zampanoのボーカリスト馨子が声帯の炎症を起こしたため、zampanoとしての歌唱が困難な状態です。

 治療に専念するために7月11日土曜日池袋鈴ん小屋のzampanoの出演はキャンセルいたしました。何卒ご理解をよろしくお願いいたします。

 また、11日以降の出演に関しても、いま現在お答えできない状態です。レコーディング中のカセットテープ音源に関しましても期日延期いたします。
 楽しみに待っていていただいた方に本当に申し訳ないです。
 7月11日土曜日の池袋鈴ん小屋はNGがソロとして出演いたします。

まったくzampanoの代わりにはなりませんが、ご予約いただいた方には、よかったらそちらを楽しんでいただけたら幸いです。
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 正直に言って無茶苦茶にしんどい気持ちです。どうにもどうしたらいいかわからないし八方塞がりで。
それでもどうにか何とかならないか。どうにもならない。
おれのソロでは絶対zampanoの代わりになんかなるわけはないのですが、それでも、自分にできることをしたいと思います。
 もとはと言えば馨子の声帯の炎症は6月の後半から起こっていたものでした。

ですが、その後のzampanoのライブはキャンセルせずにだましだまし決行してしまいました。

結果、馨子は歌を歌えないような状態になってしまいました。本人の健康管理とはいえ、zampanoのイニシアチブをもっている自分の責任は多大にあります。
 今回のような出演キャンセルは正直に言っていつまで続くかわかりません。またレコーディングの再開もまったくわからない状態です。
それでも自分はzampanoをなんとか続けていきたいと思っています。
ご迷惑をおかけしますが、今後もzampanoをよろしくお願いいたします。

 

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2015年7月 2日 (木)

faló 焚き火 - 65chabu opening exhibition - 7/4,5

今週末、荻窪教会通りのちゃぶ久cafeの隣にオープンしたギャラリースペース"65chabu(ロクゴーチャブ)"でグループ展をします。
zampano二人とzampanoの名付け親である強矢、馨子の精神的支柱である寿実の四人で、絵画とザンパノ作品の展示です。
土曜日は夕方六時からライブもあるので是非。無料投げ銭制です。
おれはレコードの版画作品と、zampanoのマスターテープなどを出品しようと思っています。


「faló 焚き火  - 65chabu opening exhibition -」

会期:2015.7.4(土)12:00 - 20:00

          7.5(日)10:00 - 20:00

   zampano LIVE  7.4(土)18:00 -

    (投げ銭制)

場所:65chabu 入場無料

   167-0032 東京都杉並区天沼3-26-14  Tel 03-3391-7893

   JR中央線/東京メトロ丸ノ内線「荻窪駅」 北口より徒歩5分

作家:強矢月路    中島祥(zampano) 馨子(zampano)    松﨑寿実

zampanoがお世話になっている「Cafeちゃぶ久」の隣に素敵な貸しギャラリー兼・貸しスペース 「65chabu」 がオープンしました。

焚き火をするように暖かく、楽しく密やかにzampanoとその仲間たちがお祝いします。絵画作品の展示・販売とzampanoのLIVE、どうぞお楽しみください。zampano物販もあります

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