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2015年3月29日 (日)

春宵対談Ⅳ‼‼ BONO(ATLANTIS AIRPORT)×NG 

 お待たせしました!

 春宵対談第4弾はsonesoloさんの普段やってるバンド、ATLANTIS AIRPORTのベーシストBONOくんとNGの対談です。なぜ出演者じゃないBONOが…???それは家がたまたま近かったのです。そして共通の友人である根津幹雄がいろいろ手を差し伸べてくれ話を転がしていますが、そんなミッキーをぞんざいに扱いがちなところがBONOくんと気が合うなと感じました。彼もまた天然!ナチュラルボーンキリングスタイル!そんなBONOに負けじとNGがよく意味わからないことをずっと口走っていますが…では行ってみよう!!

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L←BONO R→NG hometownひばりが丘にて

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撮影とツッコミ 根津幹雄



★'`ァ,、ァ(*´Д`*)'`ァ,

NG: 3/31火曜日に三軒茶屋HEAVEN'S DOORでzampanoが企画する「春宵」と言うイベントがあるんだけど。このイベントはいわばおれNGと馨子の共同企画なんだ。だから馨子が呼んだ出演者とおれが呼んだ出演者がいるわけ。

 今回おれが呼んだのは一枠だけ。それがATLANTIS AIRPORT(アトランティス・エアポート)だったんだ。

ATLANTIS AIRPORT - “光と影の間” 【Official Music Video】:

 でも残念ながらアトランティスの出演はかなわなかった。

 それでもベースのボノ君が熱烈なラブコールをくれて。バンドでは出演できないけどアトランティスのヴォーカルのsoneさんのソロなら出演できると。本人じゃないのに逆オファーしてくれて今回のsonesoloさんの出演がかなった。本当にありがとう。元はと言えばボノ君は驢馬のレコ発ワンマンギグの時にはじめて観に来てくれて知り合ったんだよね。


 

ボノ: 共通の知り合いに根津幹雄さんという人がいて。驢馬のワンマンに誘っていただいたんですけど。びっくりしました。こんなバンドがいるのかと。それからぼくは本当に驢馬のことが好きですからね。zampanoも根津さんに教えていただいて。嫌いなわけがないですよね。

 

NG: ありがとう。そんなボノ君はある意味で自分のバンドのヴォーカルの身柄を売り渡したわけですが(笑)。そんな闇ブローカーとして今回NG対談にお呼びしました。

 

ボノ: そう。バンドよりむしろソネさんで良いんじゃないかなと。ソネさんでいいかなと。ソネさんどうなのかなと。提案したらあっさりOKしてくれた。

 

NG: 実はおれとボノの共通のフィクサーである根津幹雄に相談したんだよ。それはいいんじゃないかと賛成してくれて。

幹雄: フィクサー?!難色を示しております。
 いや、聞いたら笹口くんの出演が決まっていると言う。例えば客観的にロッキンオンジャパン的にうみのての笹口くんとアトランティスのソネさんのソロが対バンするようなイベントはあまりないし、ザンパノしか組まないようにも思うし、他には無さそうだと思った。そういう意味でもいいと思った。

 

NG: ATLANTIS AIRPORTはRO69JACKというので優勝しているんだってね。http://jack.ro69.jp/contests/jack2014/artists/30468

 

幹雄: ていうかおれはアトランティス全員出てくれなくてもソネちゃん観れればいいと思って。
ソネちゃんさえいれば、ソネちゃんハアハア'`ァ,、ァ(*´Д`*)'`ァ,、みたいな。
そんなこと言ってあんまり喋ったことないのに嫌われたらどうしよう???!!

 

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ボノ: 別にいいんじゃないですか?嫌われても。

NG: とりあえずソネさんには即刻このブログのテキストデータをリークしとくわ。

 



★3時間で弱っちィイイ

 

NG: バンドをやっていて男性vocalじゃなくて女性vocalでやるということにについてお聞きしたいです。おれもボノも女性vocalと一緒にバンドをやっているしそのことをテーマに今日は話そう。最初はどんなきっかけだったの?

ボノ: 最初はバンドのメンバー募集で入ったんです。キーボードとドラムがメンバー募集出してて。そこでおれとソネザキがそれぞれメン募で入った。
 僕はアトランティスの前はインストハードコアバンドをやっていたんです。それはもうインストなんですよ。
 高校出てから一年間くらいインストハードコアバンドをやってたんですけど、嫌になっちゃって。ある日「やめたるわ???」って言って。メールで送って。三時間後にはネットで見つけたアトランティスエアポートのメン募に連絡してました。

NG: メールで言ってバンド辞めたの?すげえな(笑)

幹: メールで告っちゃう世代だ。

ボノ: toeが好きで。toeをずっと聴いてまして。toeって女性vocalとしか共演しないんですよね。土岐麻子さんと演奏しているグッドバイという名曲があるんです。他にもクラムボンの原田郁子さんだったり。そこから女性vocalを初めて学んだっていうか。
 そもそもぼくは女性vocalなんてクソだと思ってた。女性vocalなんて弱っちいと。

toe  グッドバイ FUJIROCK2010: https://youtu.be/Ln071_EyNgo

NG: 弱っちい(笑)。わかるなあ。男の十代の最後ら辺とかってなぜか思考回路が「強いか弱いか」という意味不明の価値原則に支配されていて。女に対して「弱っちい」とか思う。お門違いの小学生の土曜日午後6時半みたいなんだよなー。

ボノ: ぼく元々ヴィジュアル系とかメタルとか好きなんで、叫んでナンボみたいな。女性vocalはそれとは真反対ですよね。やさしさなんかいらねえよ。おしゃれな感じとかあんなもん聞かないじゃないですか。

NG: ゴミみたいな。

 

ボノ: そう!ゴミみたいな。今は違いますよ。当時はゴミだと思ってた。それでtoeと共演してた原田郁子さんのクラムボンも「まあ聴いてみっか?」と思って。最初はよくわかんなかったんです。

 でもベースがなんかバキバキというか。歌ものでポップで森ガールみたいなイメージがあるのになんだろうこのベースと音楽は?みたいに思ってクラムボンの独特の奇妙なバランスに惹かれていった。とても音楽的な。ただ落ち着いてるわけじゃない。ロックていう感じなんですかね。

NG: クラムボンて非常に構築的なイメージを持っています。

ボノ: ポップなだけじゃない音楽的な部分に興味が移って行った。激しい音楽をずっと聴いていて、真反対である優しいものが好きになってきた。女性vocalってやはり優しいじゃないですか。それでインストハードコアをやってくうちにどっぷりハマっていくんですよ。

 女性にしか出せない母性的な部分だったり感情的な部分が好きですね。あと単純に女のひと、華のあるひとの後ろで弾くのって面白いなと思って。歌ものをやって単純に売れたいなという気持ちもあります。わがままですよね。ポストロックやインストハードコア的なものもやりたいけど女性vocalもやりたい。それでこんなかたちでやっています。

 

NG: おれアトランティスってそれこそシカゴ音響のポストロック例えばトータスのジョン・マッケンタイアがやってるみたいなアプローチがあるじゃん。ああいうものと、ovalっていうグリッチノイズミュージシャンの「So」っていうプロジェクト知ってる?ちょっと異常な例だけど。大雑把に言えばなんとかトロニカ的なものの、その二つの折衷なのかなと思ってた。

So - a (Oval + Eriko Toyoda)

 

 

★トランスジェンダー

ボノ: いろんな女性vocalを聴くようになってUAも好きになって。UAとフィッシュマンズが一緒にやってる曲知ってますか?あれ大好きなんですよ。


FISHMANS:UA - 雲がちぎれる時


NG: これ色んな人に言われるんだけど、zampanoのおれも馨子もじつはあんまりUAのこと聴いてないんだよ。おれ泥棒くらいしか持ってない。馨子にいたっては多分ほとんど聴いたことないんじゃないかな。

ボノ: そうなんですか。

NG: zampanoの場合、女性vocalのやさしさみたいな感じがやりたくてやっているんではないんだ。むしろトランスジェンダーな状態を作品にしたくて書いている。男の中の女性性だったり女の中の男性性だったり。

Cassandra Wilson - Redemption Song - Live

 たとえばカサンドラ・ウィルソンとギタリスト/プロデューサーのブランドン・ロスのような関係とかムードがそうなんだけど、女性のなかの雄々しさだったり勇敢さ、ギタリストの爪弾いている抒情的なナイーブな女性的な部分がむしろ露わになっていると感じる。

 黒い女性版ボブ・ディランと言われたTracy Chapmanだったり、キューバのシンガーソングライターYusaみたいな人、もはや日本人男性の弱々しい視点からみると彼女らは「男」としてしか見えなかったりする。こういうある意味で男性的な女性アーティストが好きで。

Tracy Chapman - Fast Car (Live)   


Yusa - Tomando el Centro

だからトランスジェンダーと言っても女性が男性になったり、男性が女性になったりする転倒だったり倒錯的な意味ではないんだ。曖昧な状態と言うか…

 zampanoはもう一つ90年代の日本のポップスに非常に影響を受けているんだけども、ジェンダーが曖昧な表現を日本人でやってる人は馬渡松子だと思う。


馬渡松子 -さよならbyebye


ボノ: 幽遊白書のテーマソングなんですか?

NG: これはエンディングテーマですね。

ボノ: 初めて聴きました、でもなんとなくわかりますね。この声の感じなんですね?

NG: そう。まず声がボーイッシュというか、そこは大きい。さらに歌詞の主格は明らかになってないけど多分男性なんだろうなっていうムードとか。あんまりよくわからない。それはリー・シャウロンの作詞によるところも大きいけど。馬渡松子っていう人は自分で作編曲、マニピュレーションもすべてやって、歌詞は他の人が書いているっていう不思議な方法のシンガーソングライター。

 かなりガチガチに作編曲されている曲だよね。馬渡さんは鍵盤奏者でアルバムを聴いてみるとおそらくジャズ・ヒュージョンやAORを通ってきているミュージシャンなんだなあと想像できる。この日本的な超技巧的作曲を使いこなす女性が歌う、リー・シャウロンの歌詞、特に2サビ後の

「いいよ 返さなくていいよ CDもブルースハープも」

初めて聴いたとき耳を疑った。

絶対に女性の書いた言葉じゃないよ。おれは愚かな男だから現実にこういう状況に陥ったりするんだけど(笑)、恥ずかしすぎるよな。だけどこういった男の愚かな発想を女性が歌うことによって言葉の愚かさが昇華されるというか、虚しさや哀しみだけが沈殿して定着される感じ。これにヒントを得た。

 馬渡松子×リー・シャウロンに則ってzampanoでは馨子の歌う歌詞を男のおれが書くという形で色々試している。男の愚かしい精神状態の描写を女性が歌うことによって、感情が辛い悲しいだけじゃなく、滑稽になったり逆に痛々しさが増したり、そうして多層的な情景が描けたらなあと…

 例えば実は高田渡も作詞自分じゃなかったりするんだけど、このやりかた、意外に面白いと思うんだよ。たぶん。

ボノ: ぼくがもしカサンドラ・ウィルソンとか聴いても「低い声の女性のソウルフルな歌は違うよなあ、いいなあ」と思うんですよね。そこに逆に男性性を感じたりはしない。そこはNGさんの独特の感じ方なんだと思いました。そういう矛盾だったりに魅力を感じるんですね。

★おれたちの世代ではポピュラーな愛の表現形態

NG: もうひとつzampano的音楽にまつわるトラウマを最近再発見したんだけど。
部屋を片付けていたら10年前に付き合っていた彼女に作ってあげたコンピレーションアルバムCD-Rが出てきたんだよ。

 

幹: それはヤバすぎるな。
 ボノは多分そういうことやったことない世代だろ?

ボノ: なんですか?それ

NG: 自分の大好きな曲(自分の曲じゃなくてひとの曲ですよ)を集めたCD-Rを好きな女の子にあげるんだよ。おれたちの世代ではポピュラーな愛の表現形態曲に込められた歌詞や曲名、メッセージを曲順で紡いで愛を伝えるんだ。


ボノ: へー。根津さんやNGさんの世代はそんなことしてたんですか。ぼくはやったことないですね。

 

幹: おれたちのっていうか、カセットテープ・ウォークマン世代の人の考えだろ、ソレ。ていうかNGの異常性癖で世代を勝手にまとめているが、おれもそんなことしたことないよ

 

NG: そのCD-Rが十年ぶりに出てきて、おれ薄々勘づいていたんだけどさ、その内容は女性のアコースティックソウルでzampanoそのものなんだよ(笑)。タイトルは「Blue in Green」。なんか怖かった。10年間の執念みたいなものを感じて…(笑)

幹: ヤバすぎる。

ボノ: へー。それ聴いてみたいですね。こんどくださいよ「Blue in Green」。

NG: 31日「春宵」に予約来場してくれた方50名にプレゼントしようと思います!

ボノ: やった!

幹: ヤバすぎる。

 

★損得勘定ではないおれたちの音楽

幹: おいおい、もっと下世話な話しようぜ!?つまんねえYO!
実際女の子とバンドやって決定的に違うのはなんなんだYO?!お客とかハコの反応とか露骨に違うんじゃねえのか?!もっとはっきり言っちゃえYO?!

 

20080311083615_2

 

ボノ: そうなんですか?

NG: 前回の対談で笹口君が言ってたような「若くて女の子で青春で放課後」だったら売れるという妄想的先入観の別形態ですね。そういうお得感があるんじゃないの?たぶん。

幹: そういうお得感をもっと感じろYO!?どっちの方が得なんだYO??女の子がいて得してるんだろ?!おまえらは?!

ボノ: えー?どうなんだろう?意識したことないっすね。

NG: えー?どうなんだろう?意識したことないっすね。
男とやっても女とやってもどっちもどっちじゃない?男目当てで来る人もいるし、女目当てで来る人もいるし。

幹: いや、やっぱり違う。絶対こいつら得してると思うYO!こいつら言いたがらないだけだYO!!!!!!

ボノ: そういう損とか得とか考えたことないっす。

(3/21深夜ひばりが丘にて収録)


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Atlantismini

 ATLANTIS AIRPORT
Ba. BONO 
Vo. sonezaki
Key. y0den   

2011年夏に結成、以来都内にて就航中。
ハイブリッドの空港系マスポップチーム。
触れたことのない新しさ。
何処かで見たような懐かしさ。
相反する要素を併せ持つ楽曲で、
あなたを新境地へお連れします。
2013年3月 4曲入りミニアルバム「A [ ]Passport-EP」をリリース。
2014年6月 「A [ ] Passport-EP+2」をタワーレコード池袋店限定で発売。
2014年8月 タワーレコードにて全国展開が決定。タワレコメンに選出。
2014年8月「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2014」のオープニングアクトとしてSOUND OF FORESTステージに出演。

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ζ3/31(火)zampano企画「春宵」
@三軒茶屋HEAVEN'S DOOR 
zampano
笹口騒音ハーモニカ
sonesolo(ATLANTIS AIRPORT)
タザワ式
夜ノ魔魅-YANOMAMI-

open18:30/start19:00
前売り¥2000/当日¥2300
三軒茶屋HEAVEN'S DOOR
http://www.geocities.jp/xxxheavensdoorxxx/
東京都世田谷区三軒茶屋1-33-19ケイオーハロービルB1

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★Caution!★

予約先着50名様に馨子とNGによるミックスCDをプレゼントします。

どしどしご予約ください!

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