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2014年10月31日 (金)

日記文学

 午前二時頃に眠ったんだけど、なぜか朝の5時頃に目が醒めて本を読んでいた。

 本を読むと心が落ち着く。あと自分には驚くほどに論理がないから少しでも表層の均衡を保とうとして本を読んでいる。

そういうときには日記文学を読むのが一番でそういうものばかり徹底して読んでいる。

 エリック・ホッファという季節労働や沖仲士をしながら思想家になった作家がいて彼の波止場日記というのを買おうとしたんだが、冷静に考えたら図書館から借りっぱなしのモノが家にあることを思い出してやめた。
 だが帰って探してもどこにあるのか見つけられない。替わりに大杉栄というアナキストの獄中記というのを見つけた。大杉栄関連の本をむちゃくちゃに集めていた時期があって、自由恋愛の悲喜劇を描いた「美は乱調にあり」という本がおもしろい。この本は母の実家で伯父さんの本棚から失敬したんだ。

 大杉栄、過激に思われているが文章はのんびりしている。獄中記では女の囚人が通りかかるときに独房の中から一所懸命覗き見て、脛の白きことに感動したりしてる。おれのブログではそんな細々したのんびりしたことでも書きたいと思う。500字前後で。

   

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2014年10月20日 (月)

台風19号VONGFONGとDRINK MODERATELY

ミッキーへ
 おれたちは那覇と宮古へのツアーから帰ってきた。旅先から変な電話がかかってきてさぞ迷惑したろうと思う。おれは元気で帰ってきました。

 台風で大変な旅だったよ。まず行くときで既に飛行機が飛ぶかどうかもわからなくて。それでも飛べた。先週からずっと台風と一緒に行動してる。18号と19号だ。台風とずっと一緒だった。

 那覇はなんというか、すべてが湿っていた。何もかもがしっとりしていた。たぶん台風のせいなんだろうけど。ライブが中止になる可能性もあったが、一日目の那覇のGROOVEという箱はライブをやらせてくれた。台風なのにお客さんが来てくれたんだ。その中になんと大城さんもいたんだ。

大城さんはMAAさんと一緒に江古田のパイナップルカウンティーというライブハウスでブルースセッションをしていた人だ。ミッキーも何度も会ってるよな。高校生の頃に。

大城さんは本当に喜んでくれたよ。笑いながら「おまえのやってることは意味分かんねえけど、おまえのメンバーは最高だな」と言って驢馬とzampanoを誉めたたえてくれた。那覇にいて大城さんは少しやさぐれていたけど。多分MAAさんやジーザスみたいな人たちに会ってないからかもしれない。わかんねえけど。なんか尖っていた。そういうこともあるんだな。2人で再会を祝した。

 次の晩はべらぼうに激しい台風でおれみたいなやつですら外に出たら飛んでしまうほどの大嵐だった。何もできず安宿のドミトリーに缶詰だった。ドミトリーはいろんな地方から出稼ぎに来てる人や旅してる人が集まってて話してみたらちょっと面白かったけどな。長期滞在してる人たちに混ざって浅草橋で覚えた五枚でやる大貧民「貧民街」をやった。このゲームはどんな場所でやってもおもしろいんだ。

 その晩、ノムラさんにも会った。覚えてるだろ。おれがリゾネイターギターを借りてる人だ。ノムラさんは沖縄に移住して三年になるらしい。東京にいたときは物静かな印象だったけど、ワイルドになってた。音楽も変わってた。すげえかっこよくなってたんだ。

zampanoも聴いてもらった。おれと馨子に壱君という珍しい三人で演奏した。ノムラさんにしろ、大城さんにしろ、おれにとっては先生みたいな人だから緊張していた。ふたりともに色んなことを言われたけど嬉しかった。ふたりとも急にフラッと沖縄に行って東京からいなくなってしまった人だからな。ずっと会いたかったんだ。
 ノムラさんと会っている最中にフッと雨が止んで台風の目の中に入った。真夜中。異様で神秘的な光景だったよ。嵐の真夜中の不穏さを湛えたまま雨が止んで何も起こらなくなったんだ。風もどんどん凪いでいった。ノムラさんと馨子と壱くんと四人で海を観に行ったよ。変な感じだったな。
 次の日のことは書けないんだが、台風で飛行機が飛ばず、宮古島のライブが延期になってしまったことだけは伝えておこう。結局次の日に宮古にも行けて、演奏はできた。

 

 宮古島ではSさんという男に会った。宮古島でとても粋なレストランをやっていた。コックコートが似合う寝癖の男で、本人は「料理人じゃない、おれはパンクロッカーだ」と言う。Sさんは昔、蔵前で洋食屋をやっていたんだって。そのときに夜更けの人々のOに知り合って、ずっとずっとOにタダ酒飲ませ続けていた男なんだって。Oは違うと言っていたがSさんはOにそっくりだった。なんだろう?纏っている雰囲気がそっくりだったんだ。おれはSさんのことがいっぺんで好きになってしまった。大酒飲みで、粋で、コックコートが似合う寝癖の料理人じゃない、パンクロッカー。最高だろ。Sさんはたいそう驢馬のことを気に入ってくれて、バンド丸ごと世話になってしまった。飯も食わせてもらって。
セブンクラウンというウィスキーのヴィンテージモノをしこたま飲ませてもらった。すげえ旨かったな。セブンクラウンのことを調べてたらこんな文章があったよ。

"スコッチでもバーボンでもありません。セブンクラウンはアメリカンブレンディッドウイスキー。良質の原酒だけをブレンドして作られるウイスキーです。アルコール度数40°、口当たりはまろやか。だから1934年に発売して以来現在まで、アメリカでウイスキーのトップセラーを続け、多くのアメリカの人々に愛されてきたのです。したがってセブンクラウンは、その飲まれ方も自由そのもの。ストレートやオンザロックはもちろん、オレンジジュース、コーラなど、自分の好きなソフトドリンクで割って飲むのがセブン、アメリカ流。アメリカではただ、“セブン”と呼ばれ、その印象的な 7 のマークとともに、アメリカ風俗を語る上で欠かせない酒となっています。
セブンクラウンを語る上で忘れてはならないものに“DRINK MODERATELY”キャンペーンがあります。それはアメリカで13年にわたる禁酒法が解除された年、1933年にはじまります。ちょうど長かった禁制の時代が終わり、人々は先を争って酒を買い求め、またそれを目当てに作られた熟成していない粗悪なストレートウイスキーで市場が満たされていた頃です。そうした中で、シーグラム社は自社のウイスキーの熟成をじっと待ち、翌1934年秋に発売されたのが、アメリカではじめてのブレンドされたウィスキー、セブンクラウン。その口当たりのまろやかさで、発売2ヶ月にしてアメリカ最大の人気を得、販売量で首位に立ったのです。一方、当時のシーグラム社社長、故ブロンフマンは、その頃の人々の節度ない飲み方をうれい、"DRINK MODERATELY"キャンペーンを打ち出しました。つまり高品質の酒を、“節度を持って飲む”ことを訴えたのです。このキャンペーン、当時のアメリカ社会においても好感をもって受け入れられ、現在に至るまで続けられています。"


"DRINK MODERATELY 節度を持って飲む”だってよ。なんて示唆に富んだ言葉なんだ。Sさんはセブンクラウンとビールを立て続けに5杯ほど飲んだ後に車を運転して驢馬を空港まで送ってくれた。宮古島ではタクシーの運ちゃんもみんな酒を飲んでいやがると悪態をつきながら割り込んできたタクシーに怒鳴っていた。
おれはこの旅のことを生涯忘れることはないだろう。
おれたちを苛み続け神のごとく振る舞った台風19号VONGFONG(ヴォンフォン)と、東京で別れた後に再会した兄たち。節度をもって飲まれるべきセブンクラウン。そして南の島にある最高に粋なレストラン"ソルト"のことを。

ミッキーも気に入ると思うよ。いつか一緒に行こうぜ。

 

P.S.

 

近頃全くツイてないおまえに謎の御守りを土産に買ったはずなんだが、荷物のどこを探しても見当たらないんだ。ヘンテコな貝殻だったんだけど。すまん。

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2014年10月 7日 (火)

Warsaw 赤いリストランテ / ジジイたちの協奏曲


 駅の北口を出て右に行くとアイリッシュパブ風チェーン店の横にその雑居ビルがある。
 そういえば大学に行かずにその店のハッピーアワーで酒を飲み続けて笑いが止まらなかった女が今はもう結婚したようだと風の噂で聞いた。おれは今まで犯したどんな矮小な犯罪行為よりも講義をサボってその女とハッピーアワーでアルコールを飲み続ける方が背徳感があったことを覚えている。なぜだか。

 雑居ビルの四階に入っていった。今夜はまたライブだ。会場に着くとおれの先輩のPAさんがいた。ここのライブバーのオーナーが消えた今はPAさんがこの店の店長だ。
PAさんは
「NG君、ワルシャワに挨拶してきた方がいい。リハーサルが始まってしまうと出入りができなくなってしまうから。」
と言った。おれは首を傾げながらも追求せずに意味をくみ取って重たい音のする金属の扉を開けた。そこには赤いレストランがあった。そして見覚えのある顔の男が見たこともないようなきちんとした服装で立っていた。

「ナカジマ、ここにくるのはやめろ。支配人の控え室なんや」

それは社長だった。おれが幾度となく喧嘩して口論した男。女を囲い、病人から金をむしり取り、借金を抱えたままいなくなった男だった。
だが社長は見違えるような風貌だった。肩までかかっていた白髪交じりの長髪を切って、短く後ろにまとめていた。それに黒の上等なスーツ。艶のあるネクタイ。社長がネクタイをしているところなんて見たことがなかった。

さらに店が圧巻だった。おれが今立っている四階から、下の2フロア分が螺旋階段で繋がる吹き抜けの構造で壁は真っ赤、テーブルも赤い。床は黒いゴムチップで見覚えがあった。テーブルの上には銀に光り輝くカトラリーが。それらを総て見下ろすのがこの支配人の部屋らしい。紛れもないリストランテで社長はここのディレットーレ(支配人)というわけだ。

「ワルシャワやで。」

 おれは社長がワルシャワと言う単語になにか夢というか悲願をかけていることを知っていた。それはきっとポーランドの都市とは関係ないのだろう。

「下の雀荘も寿司屋も買い取ったんですか?」

「せや」

 愛人の姿は無い。スタッフも社長ひとり以外には誰も見あたらなかった。
不思議な男だった。笑っているのか怒っているのかわからない頬皺が不可解な印象をつくりだしている。社長は妙な目つきで偉そうに言った。


「おまえ、ここで働け。」


即答、

「いやです」



★ ★ ★ ★ ★ ★ ★


 という夢から眼を覚ますとおれは駅前のベンチにいた。まだ神戸の三宮にいる。驢馬の本隊とは別れておれは一人で神戸の夜に残った。ミサキさんというドラマーに会うためだった。駅前の広場で待ち合わせている最中に酩酊したジジイが朗らかに話しかけてきた。

「なあ、にいちゃん。わしは帰りたないんや。」

「僕もそうです。でも今日は月曜日だし、週も始まったばかりですよ。」

自分のことを棚に上げてそう言った。ジジイは三宮の街を見回していった。

「みてみい。この雰囲気にもっと浸りたいんや。平和やろ。日本は平和なんや。だからまだワシは帰りたないねん!」

このジジイはどこから来たのだろう?どこからみても日本人だった。確かに神戸の街の夜は穏やかで平和に見えた。ギャル男や客引きの黒服もいることにはいるが、誰も仕事するような様子は見せず、遊んで笑いあっていた。


「確かに穏やかな場所ですね。」





「NG、何してはるの?」

後ろから声をかけられた。ライブの企画者のパンさんだった。
パンさんはジジイを追い払ってしまい颯爽と歩き始めた。

「行こ行こ。ミサキさんは一時くらいにくるって。」

 髪の長い女性に連れられて、三宮をジジイのようによぼよぼと歩いている。おれはあのジジイとほとんど同じだ。色んな理由を思いつこうとしたが帰りたくないだけだった。
神戸は少し寒かった。台風のせいだろうか?
とにかく、朝には急いで東京に帰ろう。高速バスの発着場は調べた。準備をしなければ。レコーディングだ。そして週末にはもう一つの台風にまた向かって行く。前途多難で深く考えるとナーバスになりそうだから、直感で泳いでいくしかない。準備だけはしっかりしよう。

そんなことは何処にいたって同じことなんだ。



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2014年10月 6日 (月)

オクトーバーのギグ

新宿バンスキングありがとう!
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今後の十月のスケジュールをば。

これから台風に特攻して神戸に行ってきます。その後もう一つの台風を潰しに沖縄と宮古島へ。

そして驢馬はレコーディングのためしばしライブはお休み。

ザンパノは17(金)に三茶ヘブンスで殺し屋企画、29に二万です。是非よろしくお願いします。



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#10/6-mon-神戸StarClub ぱんまつり2014
★ROCKTOBAR FEST 2014★
出演 : aomidoro / RAINY BLUE MONDAY / 驢馬 (東京) / SLAY / 変則モンド (+O.A.) STAR CLUB
http://starclub-kobe.com/index.html
住所:〒651-0094 神戸市中央区琴ノ緒町1-1-323 TEL : 070-5666-9708 E-MAIL : info@starclub-kobe.com

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#10/10-fri-浦添Groove
驢馬 from東京 / zampano from東京 Drive Exotica 開場20:00 開演20:30 料金2,000円+ドリンクオーダー Groove http://www.cosmos.ne.jp/~groove/〒901-2122 jittyaku 2-18-10 urasoecity okinawa japen 浦添市勢理客 2-18-10 地下一階 tel,fax (098)879-4977

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10/12(日)宮古島yamyam

出演 驢馬/zampano &more!

TBA
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∑10/17(金)zampano@三軒茶屋HEAVEN'S DOOR「妄想ハイキングvol.25」殺し屋ベイビー/zampano/Boggie Bobbies/ザ・クレーター/Yodocolts op18:30/st19:00 【前売】2,000円 【当日】2,300円(各+1drink)

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∑10/29(水)zampano@東高円寺二万電圧 Glarm to Phalta/ホメオスタシス/zampano/てけれっつ/andmore!! Open.18:00 Start.18:30Adv.1,500yen Door.1,800yen (+1d 500yen)

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2014年10月 2日 (木)

バンスキングタイムテーブル

明日のタイムテーブルの問い合わせが多かったのでタイムテーブル公表いたします。

みんな深夜まで働いてるんだな、おつかれさまです。
遅く来ても大丈夫だし、一応逃げ場もあるので気軽に観に来てください。

予約もまだまだ受け付けてるよー

#10/3(fri-midnight)@新宿LOFT
NG企画「新宿バンスキング」
open23:30/start24:00
ADV¥1500/ DOOR¥2000 +1Drink

出演バンド
・zampano
・The Damn Right's
・ユーテツ&ワセイ(fromチムニィ)
・殺し屋ベイビー
・Neo Tokyo Break Down With Cheap Death
・AnAn-POGA
・DJTAKEE


タイムテーブル

23:30open
DJTAKEE

殺し屋ベイビー
00:00~00:30

Neo Tokyo Break Down With Cheap Death
00:45~1:15

ユーテツ&ワセイ (fromチムニィ)
1:25~1:55

DJTAKEE
1:55~2:25

The Damn Right’s
2:25~2:55

AnAn-POGA
3:10~3:40

zampano
3:50~04:20

終演



新宿ロフト

〒160-0021 東京都新宿区歌舞伎町1-12-9 タテハナビルB2



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