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2014年9月25日 (木)

who is this bitch anyway?

まったくブログを更新できてない日々よ。これは一週間前に書いていた書きかけのままの文章だ。

 zampanoの東北ツアーから帰ってきた次の日、いいかげんに身体を休めようと時間労働のシフトは休みにしてあったはずだったんだが、職場に呼び出されて結局は出勤する羽目になった。
出勤してみれば厨房の前菜場はぐちゃぐちゃに散らかっていて色んな仕込みが追いついていない。だいたい、おれはここ3ヶ月くらいはホールで働いていたからキッチンには久しぶりに入ったのに、他のやつが如何にめちゃくちゃに働いていたか思い知らされた。
 長い過酷なツアーから帰ってきていきなりこの仕打ちかよと思ったが、開店と同時に店は満席になってそんな文句を暢気に垂れている場合じゃなくなった。おれはそこから6時間ほど仕込みをしながら料理を出し、走り回る羽目になって、完全に美しく幽玄だった東北の余韻は吹き飛んだんだ。

 山形の酒、月山(がっさん)という吟醸酒をおみやげに買ってきた。職場には酒飲みが多くて、とにかくかなりハードコアに飲む人たちなんだ。そこはNG的にはウマが合う雰囲気だから、それで今の仕事を続けられてるのかもしれない。ツアーはどうだったの?と聞かれて、「大人気でCDが売り切れました。馨子の声はラリって聴くと最高に気持ちいいみたいです」と言うと皆笑ってくれた。冗談だよ。深くは言及しない。
職場の酒飲みたちにもzampanoは人気がある。かなりハードな勤務状況の同僚や上司たちにとってアルコールで酩酊しながらzampanoを聴くと「まるで働きたくなくなる」というのが人気の理由らしい。おれはそんな風に思ってもらえるのがとても嬉しい。ジャンキーの耳の救世主save ya!だ。

 それから似たような日々が一週間続いた。その中でも驢馬が、zampanoが、ダムンライツがライブをやって東京の夜を局地的に賑やかせたが、東京はいかんせん人が多すぎて建物も入り組んでるし、その音楽的熱狂があなたには伝わりづらいかもしれない。
そうこうしてるうちにおれはダンサーの女とこっそり2人でエリカ・バドゥを観に行ったりした。エリカ様は神懸かりだった。

「NGにはなんで恋人ができないんだろうね。一緒にいると意外と楽しいのに」

よけいなお世話だ。
ダンサーはタメ年のくせに落ち着きやがって彼氏の前でもおれを平然とデートに誘ったりしやがる。おれは彼女をドキッとさせられないかいろいろ試してみたが、彼女を本当にドキッとさせたのはおれじゃなくて夕暮れの海に沈む太陽だったり、遠くで聞こえるDJだったり、 NASのライフイズビッチだっりした。しかもドキッとしてるのはむしろおれの方だった。

”Life's a bitch and then you die; that's why we get high
Cause you never know when you're gonna go

Life's a bitch and then you die; that's why we puff lye
Cause you never know when you're gonna go

Life's a bitch and then you die; that's why we get high
Cause you never know when you're gonna go

Life's a bitch and then you die; that's why we puff lye”


”人生は雌犬だと、あなたは死ぬ。それは、私たちが高い 原因を取得する なぜあなたは、外出先つもりだときに知っていることだ

人生は雌犬だと、あなたは 死ぬ。私たちは灰汁をパフ 理由です”


 Googleの自動翻訳でLife’s a Bitchを翻訳するとこういう意味らしい。

歌詞の本当の意味はどうなんだろう?

人生は雌犬?

千葉の海浜幕張という人工的な都市の夕暮れでおれは、きっと雌犬の意表を突く一言を今、言えないだろうと想った。だから黙っていた。

そしてそのとき思い当たったんだ。

真に信頼しているような、ある意味で愛情よりも強いシンパシーを感じている人には、何も言わずに黙っていることこそが正解だと、この日にやっと気づいたんだ。
散々失敗した後の今となって。

そして今まで経験したすべての美しい大事な場面で、NG的なくだらない言葉を吐いて大切な人との関係を台無しにしてきたことに気づいたんだ。

やっとそれに気づくまで遠い遠い回り道をしていてアホみたいだ。しかもこのブログに書いてしまったことで結局言葉で全部言おうとしてしまっているNGなんだ。たわけが。


人生は雌犬だと、あなたは死ぬ


何かに気づいたりしても、何かが変わるわけではないかもしれない。
それでもおれは感謝したい気持ちだった。



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