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2013年12月22日 (日)

獣への手紙

 覇闇先生へ

 NGです。ご無沙汰しております、

 寒気きびしき折柄 あわただしい師走となり、何かとご多用のことと存じます。

 
 一昨晩、獣どもの宴、第五回を終えることができました。

 思えば、獣どもの宴の第一回は9年前に覇闇先生がイギリスに移住されることとなり、壮行会の意味も込めて開催したのでしたね。

第一回のサブタイトル~さらば強敵(とも)よ、遙かなる旅路~に込められた「とも」とは覇闇先生のファーストネーム をもじったものでした。
 
 あの頃に集った獣どもはもうほとんど今回の企画にはいませんでした。連絡が途絶えてしまっていたり、NGの筆無精で無沙汰してしまっているのがほとんどです。


 新たに応援していただき、ご来場いただけたお客様も多かったのですが、イベントは大赤字でした。
あえて書きませんが敗因はたくさん思い当たります。

一番の敗因は、お気づきかもしれませんが「獣どもの宴」というコンセプトが既に過去のものとなってしまっているのに、NGが無理矢理寝た子を起こすようにしてイベントを開催したことが大きかったと思います。

 コンセプトがセピア色になりかけているのにあえて決起し、結果的にはかつての出演者たちやお客さんを呼び戻すことができませんでした。当然の結果だと思います。

 出演陣も、NGと根津をのぞけばほとんどが獣どもに初めて。「獣どもって何?」という空気が当たり前にある中でNGが強引に理屈をつけて獣として紹介したというのが実情です。
 
 
獣どもの宴をやるならば新しい企画としてのコンセプトや筋道が必要だということ、痛烈に感じました。

それでも、新たに出演してくれた獣たちは素晴らしい演奏を見せてくれました。本当に感謝しています。
 
 

 一つめは先生もご存じのzampanoです。馨子は獣どもとしては初となる女性の獣でした。開始時は油風呂を嫌がっていましたが、とりあえず入ればわかるから、とは言わず無理矢理 突き落とし入ってもらいました。獅子は千尋のなんとやらです。
きりひと賛歌の人間天麩羅女を思い出しました。
でも先生は治虫を好んでいなかったかもしれませんね。中東で自分が天麩羅になる芸をする女のことです。

 ザンパノに関しては今更なんですが、もしや覇闇先生はショウちゃんが丸くなってしまったと思われてるかもしれません。
年端もいかない女子に歌わせるNG、そんな軟派な姿も辞さない覚悟で演奏しているつもりーんんをををまゆまみわめをもみみですが、馨子は毎晩歌うにつれて日に日に獣性を高めていっていると思うのは贔屓目でしょうか。
獣的に遠吠えする馨子をまた先生に観ていただきたいと思っています。 

 

 二つ目に出た人力馬車は、NGの後輩にあたる若い獣たちです。ホーンセクションや鍵盤が入った大編成の中をボーカルが暴れ回りました。

特にリーダーであるトランペットのナイーブは、かつて私が組んでいたセックスドラッグロックンロールバンドのドラマーを彷彿させるような男 です。あけすけなNGのようなタイプよりも、普段はおとなしい男の方が、獣性を開放したときにより獣の醍醐味をみせてくれることは周知の通りです。

NGの無茶ぶり油風呂は熱かったでしょうが、天ぷらもカリっと揚がるような良い油の温度にしてくれたと思います。

ボーカルが床を転げ回り暴れ、ホーンセクションがバリッとリフを吹き続ける対比も獣らしく見物でした。



 
 三つ目は唯一の古株となってしまった根津幹雄の「Gentle&Sequence」でした。久々のライブお披露目でした。
本人は剣桃太郎を意識したと言っておりました。
変わらぬ男気がありました。やはり男気の男です。侠気と書くのが当たっているかもしれませぬ。

 

 四つ目は墓場戯太郎ORCHESTRA。吉祥寺に生息する妖怪さんたちです。
下駄でエフェクターを踏む姿は、人は違えどかつての獣どもでも観たことがあった気がします。
郷愁を含む詩に変拍子が絡む音楽は先生ももし観ていただければ喜ばれたのではと思いました。



 
 最後は驢馬でした。 驢馬は草食動物のくせに一番肉喰っている雰囲気だ、とは根津の談です。
新しい曲と古い曲織り交ぜて演奏しました。
 覇闇先生に驢馬は、NGがガットギターをたたき壊したときにも観ていただきましたね。初台の時でした。あのときの演奏は先生にも気に入っていただけたのではないかと思っています。
あのときのギターは直してまだ使っています。ボディーがよく見るとブラックジャックみたいになってしまいましたが。

今回は「少年」はやりませんでした。

「支配者」という曲と「フリーター」という新しい曲をやりました。いつかまたお聴かせできたらと思います。

アンコールをいただき、NG、久々に暴れ回りました。かつてのようにSHURE SM57を折ったり照明叩き割ったりはしませんでしたが、大張り切りでブルースハーモニカをブロウしました。
 


 それと、司会として小池ノイズという詩人で占い師のノイズ声の獣にMCしていただきました。

 混迷する宴の中で時に言葉をまくし立て、時にNGの無茶ぶり即興に応えノイズ声を披露し、大変な活躍ぶりでした。



 終わってみるとやはり、かつての獣どもの出演者たちに観ていただきたかったという思いは拭い切れませんでした。
 これは獣じゃない、いや獣だ、という談義はおれと根津の二人で行われたささやかな打ち上げでのみ交わされました。
かつての野党華やかなりし頃の、NG独裁に対する反対、誹謗中傷飛び交う怒号、野次や罵詈雑言はありませんでした。

今思うと、主催者とお客さんの中間に立っていたあの野党たちの揶揄にこそ、獣の本質があったように思えてなりません。

 もはやかつて集った武蔵野の獣たちは、とっくのとうに遙かなる旅路に旅立ち、散り散りになった後なのです。
NG当人だけが、長いこと留守にしていたせいか、そのことを認めたがらず駄々をこねたようなものでした。
 おそらく根津は企画立案時から既に獣の不在に気づいていたに違いません。それでも一緒に作り上げてくれたことを感謝しています。

 この先、私は新たな獣どもの宴を開くために新たな獣を探す旅に出ようと思います。
武蔵野にもう一度獣どもの宴を根付かせたいと思う所存です。

 新しい獣どもの宴を開催するのはだいぶ先になってしまうかもしれません。

ですが、このイベントはNGのライフワークとして続けていく気持ちであります。

また、新しい獣どもを紹介できるようになりましたら連絡いたします。
 

その日まで先生もどうかお元気で。
 

NGより。



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コメント

覇闇です。
お手紙拝見致しました。
良いね、此れは良いね。
請う謂う記事、好みです。

ライブお疲れ様でした、と謂うよりは
『獣どもの宴』お疲れ様でした、と謂うのが正しいでしょうかね。
ディナーショーだの、ライブだのコンサートだの詞のニュアンス全然違いますからね。

あくまで『獣どもの宴』お疲れ様でした、と謂わせて頂きます。
長々とした感想は、次に会う時にでものんびり語るとして、一つだけ書かせて頂きたく候っす。

個人的には『獣ども』と謂う企画は、あれですな。
金肉レコードであったり。
トンネル公園演奏会だったり。
河川敷のサザエさん作曲会だったり。
ウィークエンドラバーズだったり、と。
何か、然う謂う中學生的な『未熟な流れ』と謂うか、中學生感を源流とした企画と謂うか。

如何にも然う謂う心持が在るモノですからね、ブログの記事を拝見した感覚では随分大人びたモノになってしまったんだなぁ、と思う侘しさでありますよ。
まぁ、見に行っても無い人間がとやかく謂うもんでも無いやも知れませんが、何となく彼の企画には『未熟』であって欲しいと思ふ所存。

次回の開催がある際には是非とも見學なり、いっそ参加してみちゃったり、まぁ、其れは無理か。
見學には行かせて貰いたいと思います。

煩悩は存分に打ち鳴らせたでしょうか。
今年もお疲れ様でした。
結局、年末辺り家を訪問とか謂ってましたが其れは実現出来なさそうですね、正直無理だと思ってました。まぁ、無理だ。キミは私に比べて、余りにも忙し過ぎる御方です。
重ね重ねお疲れ様でした。
亦、来年も存分に猛威に奮って下さいまし。

駄文長文失礼致しました。
一つ二つ褒めるべきだった気もしますが、何故かショウチャンの事を貶したい気持ちで一杯に為ります。
何故でしょう、嫉妬でしょうか、其れとも然う謂うモノなんでしょうか。

最後まで失礼の連続で大変に申し訳ない。
文章書けばこうなるのは解ってた、すまない。
ハヤミは酷い恥の多い人間です。

此れにて失礼致します。
よいお年を。

投稿: 早水 | 2013年12月23日 (月) 01時20分

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