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2013年12月31日 (火)

105 アッラーフ・アクバル

29日。
 
神戸ARTHOUSEのギグがはねた後、打ち上げで散開。おれは福井と漫画喫茶に泊まった。
 
朝、起きて車へ。

待ち合わせでぽっかり空いた時間ができたのでおれと長髪のベーシストは近くに見かけたイスラム教徒のモスクを見学に出かけた。
 
昨晩、神戸の街はインド人が多いと地元の人たちから聞いていたのでもしや、と思っていたのだが、モスクにいた多くの人々はバングラデシュの人々のようだった。
 
バングラデシュ人たち、懐かしい。かつて勤めていたレストランで出会ったバングラの人々のことを思い出した。おれのかつての職場にはラマダーン(断食)とかあったんだよ。

 
外を見ていたら見学していいと言われ中に入る。中では礼拝が行われていた。

アッラーフアクバル
アッラーフアクバル

アッラーは偉大なり
アッラーは偉大なり

アッラーフアクバル
アッラーフアクバル

アッラーは偉大なり
アッラーは偉大なり



荘厳な礼拝だった。

どこかで何か音がしているな、隣の建物か何かかな?
と思っていると礼拝が止まってイスラム教徒たち全員がこちらを振り返った。透き通ったギョロギョロした眼でおれたちを見ている。

何か言われた。何語だかわからない。


「オンガク!!オンガク!!」


と近くの男に言われた。
 
 
 なんと、礼拝中なのに革ジャンのポケットの中の携帯から音楽がながれてしまっていたのだった。
 
冷や汗が出た。しかもスターリンのストップJAPだった。
 
礼拝が中断され、
おれたちは謝って逃げるように外に出た。

 
 
外に出て笑ってしまった。ストップJAPとは。おれたちがストップJAPだよ!
 
異教徒が礼拝中にスターリン。冒涜的すぎる。ていうかだいたい牛皮のライダースジャケットを着た2人組の男(一人は長髪)がモスクに入ること自体かなり危険な行為だった。
 
知らず知らずににハードコアソウル化している自分のマインドを振り返るべきだった。すいませんでした。
 
中にいた男が一人出てきたので、丁重に非礼を詫びた。


すると、男は
「おれに謝る必要はない、神に謝れ。 アッラーフアクバル」
 
と言った。
 
和歌山へ。
 
途中の空がやけに綺麗だった。高気圧。
 
 
和歌山OLDTIMEにてリハーサル終了。
 
驢馬の五人でシャッターの閉まった商店街を歩いた。
 
二年前に歩いた道。ほんのわずかずつであるが様変わりしている。
今は今。時を止めることはできない。
 
二年前確かに歩いた河の橋にある3段の登り階段。そしてすぐに現れる下り階段の無意味さを楽しみながら、二年前と同じ風景、違う風景の中を驢馬の五人で歩いていた。



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