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2013年11月27日 (水)

バベルの電車

11月24日日曜日。
 今日はひさしぶりに労働の記。

 NGは去年交差点のレストランが潰れてから今年の一月から新しく公園の側のレストランで働きはじめたのはご存知の通り。
 最初はカフェラテ作るのがいやでいやでしょうがなかった私だが今やラテが入っても鼻歌交じりでスチームできるくらいになり、ラテアートとしてはネコやハートなどのキッチュなポップアートに反旗を翻すべく、ミロ風やダリ風、ポロック風など、シュルレアリスムや表現主義によったラテアートを完成させてきた。
 カフェラテを画布としたラテアートにおいてもアバンギヤルドを尊ぶNGの好戦的な姿勢にグリーンバーグ先生も草葉の陰で涙を流しているに違いない。

 そんなNGも運命の流れにより夏頃からキッチンに入った。
 キッチンではNGのアバンギヤルドもサラダにドレッシングをポロック風にシュバ!シュバ!!とドリッピングするしかないのか?!危機的NG!と思われたが、もっと地味で深刻な危機がNGを待っていた。それは仕込み地獄というもの。なんだそれ?仕込み刀みたいなものか?江戸時代か????

 仕込み地獄とは料理の仕込み作業が無限にあって終わらないことに候。

 今までホールであったからお客さんがいなくなればすぐ終わったような時間労働が、お客さんが帰ってからが本番!!仕込みが山ほどある!という状態に陥った!!!

そして運命はNGをあざ笑うがごとく、店の経営を翻弄していく。

辞めていくスタッフ、スタッフ、スタッフ。まだ一年もみたぬうちに古株?みたいな謎の雰囲気。いや、そんなことはない、認めたくはない。

そんな店のスタッフたちを嘲笑うように移ろいゆく街の景色。
いつしか秋になり、K祥寺の街には無印良品中央線女子的雰囲気を圧倒する風が吹き始めた。


その傾向は西からきたという。

もともとH王子、T川では古くからやくざが根付いていたという話は聞いたことがあった。そもそもは江戸から延びる街道沿いに発展した町。
H王子ほどの近からず、遠すぎない田舎では却ってお上の目が行き届かず、農作物の献上をちょろまかした農民たちが、山一つ隔てた賭場でギャンブルに入れ込んだという。その頃の賭場を仕切っていた極道ものたちが、今のいわゆる「西東京」に生息するヤンキーDQN文化の始祖と言えるかもしれない。

西のDQNたちは、東京なのに田舎という地の利を生かし、大きなクラブやイベント、大きな道路の暴走、福生・立川の米軍基地との軋轢からくる謎の西海岸文化などを飲み込んで爆発的に成長してきた。

さらに大きかったのはオタクカルチャーとの融合だった。B-boy文化とオタクの結合は菊地成孔が論じたカニエ・ウェストの論考に詳しい。日本においてそれが起こった土地がなんと立川だった。

オタクと、B-boy≒DQNが出会うことでどのような文化やソフトが生まれるのか?をここで論じるほどの紙幅がないのが悔やまれる。(このテーマについては私より適切な研究者が現れて論じることだろう)

結果として起こったのは、圧倒的な消費絶対数の増加だった。
オタクが買う、コンプリートするという購買意欲と、DQNのよく働き経済を牽引する購買力が結合したのだった。

新たなバビロン、T川が誕生した。


K祥寺にとっての大誤算は映画館だったに違いない。

K祥寺は都下にあって単館系のロードショーを上映する希有な映画館や、駅前に近い映画館を持ち、かつては中央線都下の民は吉祥寺に行かなければ映画をみれないようななんちうか雰囲気があった。

しかしT川バビロンに巨大なシネマコンプレックスが二つもできたことで、人々の足はそちらに向いてしまった。そこには巨大なショッピング施設も併設されている。

これで映画を見たDQN家族がバビロンでショッピングする流れが確立されてしまったのである。





 
、、、という謎の書き付けがデータに残っていたのでとりあえずあっぷします



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2013年11月24日 (日)

フリーターに変態しただけ

目の前にいる人が今、目の前でバキバキ音を立てて成長してゆく。

これはどうしたことだろう。
おれは今まで学生生活が長かったから、若い人と関わることが多かった。
だから成長の過程を見ることが多かった。人の成長を見ることは馴れていると思いこんでいた。

でもそれは違った。

20歳前後のガクセイモドキ(そういう生態の生き物がいるんだ)が成長するのは成長というか、虫で言うところの変態に近くて、蛹が羽化して蝶になったりするのに近い、かなり形態的に「見える」変化だから成長のようにとらえられがちなんだ、だけど、あれは形態的変化であって成長とはまた違う。先天的にプログラムされている変態。

「成長」とは樹木が伸びていくように日々の変化としては目に見えづらい。それでも確かに伸びてゆくこと。それは上へだけ伸びていくことでもない。

地下の闇に足を踏み入れ、複雑に根を張って、それでいてなお虚空に手を伸ばし続けていなくてはできないことだ。


文明人間の社会生活においての詩人たちの想像力は、葉のない枝が寒々と生えている完全な不毛の荒野だと思われているがそれは違う。
現実の世界(地上)に根を伸ばし、地下(想像力の世界)に葉を青々と生い茂らせる倒錯の森なのだ。

だからおれたちが目の当たりにしている荒涼は、荒涼ではなく、すべてが根なのであって、倒錯した森の中にいる。本当の実りは地下の想像力の中にある。

サリンジャーの引用だけど。


人の成長とは何かということを目の当たりにしていて、おれは置いてきぼりを食らいそうな気分になっている。

おれも毎日、闇に踏み込み、虚空に手を伸ばし続けなければ、

人知れず叡智を極めた巨木に伸びてゆきたい気持ちではあるが、

まだガクセイモドキからフリーターに変態しただけの弱虫だった。


(弱虫とはすごい言葉だな、弱い虫、ジャクチュウ)

  


 
八月の残党という曲を驢馬がYouTubeに発表したよ。

https://t.co/M3O1XDhI7t

メンバー間では通称「フリーター」と呼ばれている曲。

大坪の歌詞をホームページに載せてあるので読んでほしい。

http://the-lova.tumblr.com/tagged/lyric






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2013年11月22日 (金)

世阿弥と幼稚園児の違い


 おはよう。NGです。

おはようと言っても今起きたわけではなくて昨晩の続きです。
レコーディングをしてた。なんのレコーディングかはまだ言えません。

レコーディングしたりするとパソコンと向き合うのだ。デジタルハードディスクレコーディングよりもアナログへのあこがれが強いけど、
じゃあおまえそれどうやってやるんだ?

ていうかデジタルレコーディングは今や破格の安価&手軽さで、スタジオにパソコンさえ持って行けばマイクもヘッドフォンも全部借りれる。すると非常に高価で手がかかるアナログレコーディングが次第に敬遠されていってしまうのだった。

自分で言ってて悲しくなってくるなあー

zampanoがテープレコーダーで録れたのはおれのパソコンが壊れかけだったのと、酔っ払って乱暴に再生スイッチ押してもテープレコーダーは壊れないからだった。

ラスベガスをやっつけろみたいに録音してみたいものだ。

何が言いたいかわからなくなってきた。

アコースティックギター。




新しいパソコン、買ってから半年以上経つけれどどうしても馴れないからシールを貼ったりしてカスタマイズした。

NCM_0483.JPG

NCM_0481.JPG

THINK PAD EDGEというシリーズ、頑丈が売りのはずが、既にもうキーボード壊れかけている。
驢馬、スピリチャル・ジャズのレーベルとして有名なBlack Jazz Recordsのレーベルマーク、東高円寺二万電圧の限界突破パンクの長FIREBIRDGASS先輩のシールを貼った。
そして中は現在レコーディングしているトラックのミキシング卓に貼ったマスキングテープと部屋で見つけた旧20000Vの出演パス。モンスター幼稚園のときのもの。

モンスター幼稚園の時の精神、未だにおれの心に残ってるぜとおれは言いたい。何故だ?突然に。

わからないけどたまに夜中に突然思い出して怒りが爆発するときってあるじゃない?


おれはないけど根津幹雄はあるって言ってた。

それと似たような感じでたまに思い出したようにおれはあのときの自分よりもクレイジーか?

と自問自答することがある。


深くは考えないが。


当時、ピンクグループというバンドが恥知らZという音源を出してて、モンスター幼稚園の奴らは「どうやったらこんな悪夢のようなファンクネスが出せるのか???」

不思議でしょうがなかったが、今や同じメンバーとして奴のドラムを録音している。


世阿弥は朝廷に迫害され続けたが、能は後生に残った。

「つまり、世阿弥は権力に勝利したということなんですよ?」


と僕の先生は言っていたそうだ。


後生になって、おれがピンクグループの奴のドラムをとっているということは

「つまりモンスター幼稚園は悪夢のファンクネスを獲得したということですよ?」


どうした?おれ。





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2013年11月19日 (火)

今豚(Kong-Tong)

11月18日月曜日。
 もう11月。漢字で言うと霜月なのだ。
そういえば昨晩の音響は「霜月の今豚(Kong-Tong)」というイベントだった。

この「今豚」と書いて「Kong-Tong」と読ませる謎のイベントはY社長が毎月中盤頃の週末に組んでいるのだけれど、だいたいこの人のイベントのネーミングと企画意図はまったく不明なのだが、昨晩はおもしろかった。

弾き語りが二人。この二人は以前独露に出たMさんとO(蔵前のOじゃないよ)さんだった。全く違うタイプのふたり。
Mさんの繁茂していくギター。ついに自分のギター弾いていた。

Oさんは「影」について歌った曲があまりにも良くて、僕は会場を真っ暗にしてしまった。

次は即興ギタリストとフリースタイルラッパーのデュオ。二人即興。このふたりもあまりにも良かったので会場を真っ暗にしてしまった。

NGの照明技術は真っ暗にする以外なにもできないのだ。(オプションで手動ストロボできます)

最後は集団即興。特にPAしなかった。みんな生音でやるというからボーカルマイクとシンセサイザーのDIのみ。

これは明るくしてずっと明るっぱだった。

終わった後話していたらY社長が突然NGソロのことをホメはじめた。

Hさんもいた。

おれは最近Y社長とHさんが裏でおれの陰口叩いているのを知っているのだぞ!

ほっほっほっ。

お、今回はオモシロイブログの匂いがしてきたな!

今月最初にやったおれの企画に出たDSFAPLSのiさんがおれのイベントに出演できることをとっても喜んでくれていたみたいなのだが、それをみたY社長が

Y社長「アホか!!!!!おまえ!!!わかっとらんわ!あーいやや!」

iさん「えっ?何がですか社長?ぼくはNGくんの企画に出れて嬉しいのに!NGくんが僕のこと「良い」って言ってくれて、、、」

Y社長「せやから!アホ言うとんのや!あいつは誰にでも「良いですねー」て言うとるんやで!!!」

iさん「そんなことないでしょ」

そこですかさず

「そうです!そうですよ!」とHさん。

H「だってNGさん、JETヒロシのことも「良い」って言ってましたよ!誰にでも良いって言うんですよ!!!!

とY社長とHさんが言ってたというのをNGは知ってしまったのだった。

Hさん、NGはHさんのことを応援して、かなり色んな手伝いを過去にしたのだが、、、ちなみにHさんのことも良いと言った覚えがあるが、、、
Hさん自分の評価も否定してないか?大丈夫?

 前にHさんがJETのことを批判していたのを聞いてNGはHさんに

「おれの前で、JETのことを二度と悪く言わないでください」

と、笑いながら真顔で殺意を込めて告げたので、それ以来Hさんはおれに近寄ってこなくなってしまったのだ。

Hさん。ちなみにHさんはリハーサル中突然ライブハウスにバーーン!と扉を開けて入ってくることが多い。

だいたいは

「こんなライブハウス二度と出るか!!!」

と怒ってやってくるのだけど、そのたびにおれは真顔で

「出たくなかったら出なくてもいいんですよ」

と言うのだ。

(冷静に考えると出演しない日にライブハウス来て「自分はもう出ません」と告げる人は珍しいな)

けど、なぜか受け取ってもらえないのであった。
本気で言ってるのに。

昨日もリハーサル中にバーーン!!と入ってきて

社長いますか!?!?」

と言うからリハ中だったけど、Hさんとついでになぜか一緒に(多分エレベーターではち合わせたのだろう)酒屋さんが来てたので、NGはビールの樽の残りを確認しながら

「社長はまだいません。多分オープンしてからじゃないと来ませんよ」

Hさんと酒屋さん両方に優しく教えてあげた。

Hさんは「もうこんな箱二度と出るか!って昨日社長と喧嘩したんですけど、仲直りしに来ました

と言った。またか。

「出たくなかったら出なくていいし、仲直りしたくない人と仲直りしなくてもいいんですよ。」

とNGは言ったが、Hさんはあまり聞いていないようだった。

ノルマが払いたくなくてね…」

とHさんは、なぜかしんみりとドヤ顔で言う。

「ノルマを取らない箱、最近増えてますし、そっちに出たらどうですか?もしよかったら紹介しますよ。」

ここまで言うライブハウススタッフがいるだろうか?正直、正直に言い過ぎだと思うが、まあNGもNGなので大目に見てくれ。

「ノルマない箱って、お客さん呼ばないと怒られるし気まずいじゃないですか。」

とHさんは言った。

NGは唖然としたが、これこそ売れないミュージシャンの真実の声に他ならない。確かにそうなのだ。

「ノルマがあっても無くてもお客さん呼べないと気まずい。」

とそんなありきたりのことしか言うことしかできなかった。当たり前すぎてオモんないな

どうしようもない真実にはなんの意味もないこともある。

話が脱線したが、Y社長がおれをほめている話だった。ちなみにY社長とHさんは結局仲直りしたみたいだった。

Y社長「最近ナカジマの良さわかってきたわ!!おまえのアレや!なんとかかんとか言うやつ、アレええなあ!なんとかーって!なんであんなん思いつくん?!自分?」

NG「ありがとうございます」

Y社長「Hくん、あのナカジマの良さわかるか???」

Hさん「はあ」

NG「Hさんおれのライブたくさん観に来てくれてますし社長よりも観てますよ」

Y社長「いやー!わかってへんと思うで!あのなんとかーって!やつや!あんななんでなるん?複雑やん?!一回聞いたくらいじゃわからんわ!なあOくんもわからんやろ!!」

Oさん「え???」

NG「Oさん僕のイベント出てもらってますし、対バンして意気投合してもらえたので多分わかってくれてるんじゃないかと…」

Y社長「いや!わかってへんと思うで!!!複雑やもん!あれ。なんとかーってなってなんとかーってなるやろ!?あれ。」

Oさん「NGさんは良いですよ!」

NG「なんかすいません、ありがとうございます。」

Y社長「いっやー、わかれへんと思うわー。ナカジマ来とるで!あの曲!なんとかーってやつや

NG「とにかくありがとうございます」

何が言いたかったか忘れたが、今日から年末までがんばって毎日書きたいと思ってる。しかしここに書いたことは昨日の出来事なのだった。

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2013年11月12日 (火)

夜更けの太陽

 多摩美術大学でライブやったり、ちゃぶ久でライブやったり、ヘブンズでライブやったりしていました。1日ずつ取り返しのつかないくらい素敵な日々が過ぎ去っていく。

そんな日々に贈る曲です。

夜更けの太陽

作曲 NG / 作詞 NG 馨子

波の音が 聴こえなくなるくらい

夏の夜更けが騒いでる

君はもう 眠ってしまったから

ひとりで砂浜まで歩いたよ

もう一度 太陽に出会うなら

握った手を離さないで

壊れたサンダル引きずりながら

君と太陽に逢いに行くよ

8月の朝 あやしげな奴らと

みんなで海に出かけたよ

ひとりは血まみれ ひとりは取り調べ

女の子は大はしゃぎ

ふだんは夜更けにいるから

太陽を見たことないんだ

肌が真っ白だから日焼けするよ

君と太陽に逢いに行くよ

砂浜 貝殻 あつめたけれど

 瓶にいっぱい あつめたけれど

忘れてきたよ 流されてしまった

波の音が 聴こえなくなるくらい

静かな夢を見たよ

キャプテン・モルガン 飲み過ぎたあとに

ふたりで砂浜まで歩いたね

 

もう一度 太陽に出会うなら

握った手を離さないで

walkin' on the rainbow 歌うよ

君と太陽に逢いに行くよ

vo 馨子
gt NG
木琴 もぐもぐ
pianica ダア
ba新田
per マハヤ
dr オガ

「おまえはおまえの思う素敵なものをやれや」

と言われた。そしてNGはやっと多摩美を卒業できたようなのだった。

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2013年11月11日 (月)

11月のライブ

11月のライブスケジュールです。

ライブの予約はこちらから

ζ11/14thr zampano@ 六本木BraveBar
田中 直道Presents  アンフェス VOL4
・OPEN 18:30 ・START 19:00
2000円(1ドリンク、おつまみ付き)
「Brave Bar」
(ブレイブ・バー)

東京都港区六本木5-18-1
ピュア六本木ビル6階

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ζ11/20wed zampano @下北沢three
mother ship connection !
松崎ナオ / zampano / DEADTIME / and more
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open / start 18:30 / 19:00 adv / door 2000 / 2500 (+1d) ticket THREE

 shimokitazawa THREE (LIVE & CLUB)

http://www.toos.co.jp/3/
下北沢駅南口から南口商店街を経て、茶沢通りを道なりに直進。代沢三叉路を過ぎ、
そのまま三軒茶屋方面に進んで下さい。右側にピンクの看板で「酒」が目印。
そのビルの地下になります。BASEMENT BARとTHREEは同ビルの同フロアーです。

住所:〒155-0032 東京都世田谷区代沢5-18-1 カラバッシュビルB1F
TEL:03-5486-8804(16:00〜)
FAX:03-5204-9120
E-mail:3@toos.co.jp

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ζ11/25mon zampano @江古田Flying Tea Pot

☆<LIVE>チャーリー ウイリアムスと徳久ウイリアム一門会
11月25日(月)open 19:00 start 19:30¥1000+order
チャーリー高橋(g) 徳久ウイリアム(vo)/関島武郎(tuba) 渡邉達弘(perc)
ノイズ合唱団-徳久ウイリアム、カゼヒトノイズ、マリコノイズ、愛の伊豆、コイケ万蝉
まりこ(vo) あがさ(vo) ゲスト:行川さをり(vo)
http://blog.livedoor.jp/stakahashi2/

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★11/27wed NGソロ@吉祥寺fourthfloor
マカロニ 19:00 OPEN
19:30 START - 1500yen+1drink(500yen)   

NG
 http://ng-vanvan.cocolog-nifty.com/
墓場戯太郎
 http://guitarow.blog.shinobi.jp/

and more......

吉祥寺fourthfloor
http://fourthfloor.jp/
東京都武蔵野市吉祥寺南町1-5-5 炭屋 ビル4F 0422-46-2106

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驢馬#11/30-sat-渋谷lush

「Beat Happening!~SHIBUYA R&R PANIC!~」

驢馬 / 後藤玲美 / ヤーチャイカ / nayuta(大阪)/ MANGA SHOCK / and more!!!

OPEN:17時30分/START:18時00分

前売:¥2,000/当日:¥2,500(+1Drink)

SHIBUYA LUSH
http://www.toos.co.jp/lush/
<JR渋谷駅東口より徒歩5分>
〒150-0002 東京都渋谷区渋谷1-10-7 グロ-リア宮益坂III B1F
TEL: 03-5467-3071  FAX: 03-5467-3073
E-mail: lush@toos.co.jp

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2013年11月 3日 (日)

「動物的な感情で道につっ立っている」 対談!独露 NG×片岡フグリ!後篇

★真理を追究するために強い相手が必要

 

フ : うーん、例えば一番目のことって、要するに「売れたい」ってことじゃないですか。
 やはり今売れてる歌手とか見たら、「音楽が好き」って言うよりも「歌うことが好き」っていう。ゴールとしてはそこがあるじゃないですか。
 だから音楽とかはそんなに詳しいわけじゃないと思うんですよね。バカみたいに聴く――バカみたいにって言ったら変だけど――探究的なことはそんなにしてないと思うんですよね。
 歌うことが目的だったっら、自分が歌うことによって人がガーッとなる。その関係の中が好きみたいな。それは自分の体から出てるものと、それをやってく中で聴いてく音楽にかかわればいいやっていう人もいると思うんですよね。売れてる歌手の中には。

 でも、一番目の気持ちでも作っても二番目の気持ちで作っても、三番目だろうと、全部結局音楽は一緒、同じっていうか。
 最終的には良い音楽を聴きたいわけですよね。

 で、一番目の欲求のためには、ある意味(ほかの音楽家を)、蹴落とさなきゃいけない世界。自分が認められるためには。蹴落とすことによって良い音楽が潰れてしまうかもしれない。
 

 俺たちは良い「音楽が聴きたい」っていう大きな目的があるじゃないですか。自分が作れない曲ってやっぱりある。こういう(転換BGMで流れている)ヒップホップとかできないし、その中で探究している人から聴きたい音っていうものがある。

「オレはできないからあんたに任せる」そういう意味でCD買ったりもする。

「オレにはできないことをやってるこの人を尊敬する。そのかわりオレはあんたにできない曲を聴かせます。」っていう、そういう関係になれるのが一番理想ですよね。
 

 そのために探究しなきゃいけないっていうのはありますね、練習もしなきゃいけないし、色んな音楽を聴かなきゃいけない。
 目的はそうなんですけど、人前でやらなきゃいけないジャンルじゃないですか。伝統芸能みたいに補助金が出るわけでもない。

 そのためにはキャッチ―なこともしなければいけない。

 
 そこを補うためにはメロディーもあると思うんですよ。

 オレが意識してるのは良いメロディー。歌えるメロディーを作らなきゃいけないと思うんですよ。
 ギター弾いて詩を絶叫するだけじゃ、「自分」だけじゃないですか。そこはやっぱり違う。

 将棋の羽生善治っているじゃないですか。あの人の将棋っていうのは真理を探究するというか、真理にたどり着く、神の域みたいのに行こうっていう。

 音楽でもそれはできるし、そのためにお客さんがいる。
 

 羽生善治が真理を探究するためにはすごく強い対戦相手が必要なんですよね。一緒に行ける人が必要。一人じゃ無理なんです。
 
 そういう意味でやっぱりお客さんたくさん来て、やる意味はすごくあると思うんですよね。
 
 一緒に行かないと。自分の言いたいことがあってやるけれど、相手がいないとたどり着けない場所が絶対にありますよね。

 

 
 

 

NG: そうだね、そしてだからこそおれは毎回フグリとやってるっていう理由はあるのね。

 
 まず第一に自分の探究していないことを探究している音楽家として。
 追求している人間だから、まかせた上で毎月どうなってるかを観たいし、他の出演者は月ごとに替わるけど、その中でどう変化し戦っていくかを続けたい相手として呼んでいる。片岡フグリという人を選んだ。
 

 第二に、片岡フグリはソロっていうものに関して最初からソロだったわけではなかったじゃない。
  
 

 

フ: 最初はバンドでした。

 
 
NG: バンドというものがあって、それでも「ひとり」が露出していった人に特に出演してもらいたい。
 わかりやすい例でいうと笹口騒音ハーモニカという人。あの人も太平洋不知火楽団というバンドをやっていて、それでもどんどんソロの「ひとり」が露出していった。
 主にそういう,集団の中から「ひとり」が露出していくプロセスを観るイベントが「独露」なんだ。
 
 

★ひとりということ

 

フ: 確かに。基本的には音楽の時にしか会わないじゃないですか。だから今月のライブがどうなったんだろうな、っていうのは気になります。
 ひと月会わないだけで変わるじゃないですか。だから気合も入る。変わるのが面白い。

 いつか変わらなくなるのかなって考えます。大人になって一か月があっと言う間になってしまう日がいつか来ると思うんですよ。

 今みたいに、「明日も全力で生きる」っていうのが変わって、無くなることがあるのか、
 
 今はそういうことは思わないから意味があると思うんですよね。ふたりでやるということが。
 
 

 

NG: ふたりだし、三人だし、四人だし、ひとり。っていう状態で独露をやっている。

 「ひとり」でやるってことに非常に重きをおいているんだ。

 
 おれは結構大所帯だったり、色んなユニットに参加しているけど、自分の音楽をみる価値判断というものは、「この人ひとりだったらどんなものをやるんだろう?」っていう視線が常にある。
 
 それを自分にも問うてて。「おれはひとりだったらどんなことができるのか?」ということを常に問うていきたい。
 
 大風呂敷じゃなくても、自分の畳める範囲のリスクでもずっとひとりのライブはやり続けようという思いを込めてこのイベントをやっています。
 
 

 

フ: …

 

 え???

終わるみたいな(笑)。

 

 ひとりって難しいですよね。どこで規定するか。どんなオカシイ殺人鬼でもなにかどこかわかってしまう部分があるかもしれない。どっかで被さってしまうと思うんですよね。
 全部まとめてひとりなのかもしれませんね。
 他人対他人って分けるんじゃなくて、弾き語りやるって完全な個人じゃないですよね。
 
 バンドっていうのは個体としても考えられるじゃないですか。「なんとかのギター」とか紹介するじゃないですか。パートとかじゃなくてバンド名で括れるし、それは個体になってるということですよね。

 

 

NG: でね、おれはそれが嫌なんだよね。「驢馬のNG」とか「zampanoのNG」で居たくない。

 
 

 

フ: まず、存在したいんですよね。

 

 

NG: そう。その欲求がすごくあって。

 
 

 

フ: 叛逆ですよね、雑踏の中じゃないですからね、単体としているっていうのが。
 でも歌うっていうのは人の感情にうったえなきゃいけないわけじゃないですか。だから完全な「ひとり」ではないですよね。

 

NG: そこの「ひとり」っていうのは、一回、輪っかの中から飛び出すことで、ようやく相似形になるというか。
 その、「全部のもの」と「ひとり」が相似形になるために個が飛び出すことが必要で(笑)、何言ってんだ???おれ。
 
 いち人類になるために、いち地球になるためにひとりになるというか。
 
 

 

フ: 動物じゃないですから、動物は種の全体を共有してて、人間には共感覚が喪われてしまったから大変なんですよね。
 人間が生きることに悩んだり歌うのはそれかもしれない。
 

 

 
NG: 恐らく、歌うということは、共感覚のなごりなんじゃないかとは思う。

 
 

★動物的な感情で道につっ立っている

 

フ: 感情、それを信じてやるわけじゃないですか。でっかいプールの中に感情があって、それを覚えているからこそ、おれは自信をもって懐かしいという気持ちを喚起させる歌を歌える。
 それがまったく個人だとしたら、こんな曲、だれもわからないんじゃないかと思う。おれの思い出なんて誰にも伝わらないんじゃないかと。
 
 でも人間にも動物として根源的に生きてきた記憶っていうのがあるんですよね、伝わるっていうのはその共感覚に訴えかけることができるからこそ。だから歌が作れるし歌える。
 

 

 

NG: っていうものをステージにしてしまったのが人間だと思うんだよね。
 歌や音楽をマイクロフォンやケーブル、音響設備や照明、客席とか劇場を使って。
 

 

 

フ: あ、そうか。戻る瞬間なのかもしれませんね、100人集めて100人が動物的な感情になれる瞬間がライブというか。
 ライブで激しくモッシュしたり暴れて、すごく仲良くなって、ライブ終わった瞬間口もきかずに別れるってことよくあるじゃないですか。
 
 ひょっとしたらでっかい共感覚的なものに戻ろうとしてる意識があるのかもしれない、だからライブが面白い。
 
 

 

NG: どんどん話がでっかくなってしまうけど(笑)。先日、三宅洋平の選挙フェスに居合わせて。
 三宅洋平はミュージシャンなわけじゃない。
 三宅洋平のライブを観て、その声や演奏のクオリティが素晴らしくて、それによって集まった多くの群集が一気に動物的な感覚に戻るのを感じてしまったんだよね。ザーッと波が起こるように祝祭的なムードに包まれていった。
 
 人々を動物に戻すこともできるかもしれないけど、そのやり方の美学っていうのもあるよね。おれはこういうやり方はしない、したくない。

 即物的に動物に戻してしまえば色んなメッセージを訴えかけることも難しくなくなるかもしれない。
 しかも即動物に戻してしまうって、カリスマ的な才能がなくてはできないことだから。ビートルズやヒトラーみたいに。
 
 

 

フ: それもさっき言ってた一番(社会的な評価を得たい)と三番(宗教的なものに帰依したい)という問題に関わってきますよね。
 一番をやりたいなら即物的な祝祭が必要だろうし。
 
 人間を追及してしまうと「個人」になってしまいますね。 
 
 

 

NG: さっきフォークシンガーっていう言い方をしなかったけど、フォークシンガーの人たちはその共感覚と個人というものに対する美意識が非常に強いと思うのね。
 
 だからこそ、動物的感覚よりは、自我の意識を喚起してしまって。却ってミニマルな感動になってしまう。
 
 でもそれも長い道のりかもしれないけれど、人々の業があって、業を背負って、自我や業についてだって歌うしかない。
 

 

 

フ: 道に突っ立ってるわけじゃないですか。街角に立ってるわけじゃないですけれど、個体として存在している。でもそれは溶け込んでるかもしれない。
 
 

 

NG: そういう意味ではこの「独露」という、個の交差点に紛れ込んだり通り過ぎるお客さんが少なすぎるから(笑)、ちゃんと宣伝のプロセスをきちんと踏みたいと思います。
 がんばってみんなにこの「独露」というイベントを知らせたいと思います。
 

 

 

フ: やりましょう。ずっと。ピリピリしたままで、あんまり遊んだりなんかしないで続けましょう。
 
 

 

NG: そうしよう。これからもよろしくお願いします。ありがとうございました。
 

 
フ: 世界のみなさん、よろしくお願いします。ありがとうございました。

(2013年9月吉祥寺にて。)

 

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 次回は独露11でお会いしましょう。

 

★11/6(水) NG企画「独露」第11回@吉祥寺fourthfloor

 

出演者 NG / 片岡フグリ / Dick Sucking Fool At Pussy Licking School

open19:00/start19:30
adv¥1500/door ¥2000

吉祥寺fourthfloor
http://fourthfloor.jp/
東京都武蔵野市吉祥寺南町1-5-5 炭屋 ビル4F 0422-46-2106

 ライブの予約はこちらから

 

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2013年11月 2日 (土)

「黒い照明に照らされて」 対談‼ 独露  NG×片岡フグリ 前篇

ご無沙汰していました。

遂に11回を迎える次回の独露のおしらせです。

★11/6(水) NG企画「独露」第11回@吉祥寺fourthfloor

 

出演者 NG / 片岡フグリ / Dick Sucking Fool At Pussy Licking School

open19:00/start19:30
adv¥1500/door ¥2000

吉祥寺fourthfloor
http://fourthfloor.jp/
東京都武蔵野市吉祥寺南町1-5-5 炭屋 ビル4F 0422-46-2106

 ライブの予約はこちらから

 

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 今回お呼びしたミュージシャンはDick Sucking Fool At Pussy Licking School!

長いのでDSFAPLSさんとお呼びします。

DSFAPLSさんは普段からFourth Floorに出演されている超強力なインプロヴァイザー。

こちらをご覧ください。

この断崖絶壁のギター音を是非に聴きに来てください。

 対するは九月に新作CDをリリースし、現在映画を作っているらしい日本の詩人片岡フグリ。

http://nemurazunoyume.blogspot.jp/2013/09/blog-post_21.html

 この一年ずっと片岡フグリを聴いてきたが、この男は煙のように輪郭を捉えることできず、するすると何処かへ流れて去って行ってしまう。

このCD、正直言ってもっともっと生なましいものを期待していたおれにとっては少々物足りないものだったが、それでも何度も聞いてしまう。

 歌を確かめるように何度も聴いているけど、いまだちゃんと言葉にできない。

素晴らしい煙。肺に入れたつもりが全然酔っていけないような、肩透かしのサイケデリア。

何もない感じを確かめている、穏やかな気持ちにしてくれる音楽。

全然言えてないな。

9月にフグリと行った独露9回記念対談を収録しました。独露のこと知って是非おれたちを見に来てほしい。

対談 NG×片岡フグリ

NG: 今回の独露はじまりました。

 

 
 
フグリ(以下フ): はい。今の対談は配信しようと思うんで。世界の人に向かって独露というイ ベントを紹介しようと思うんで。

 

 
 
NG: 改めて紹介します。彼が片岡フグリです。
 
 

 

フ: 片岡です。よろしくお願いします。

 

 
 
NG: 僕はNGと言います。よろしくお願いします。
 独露というイベントは毎月定例でここ吉祥寺fourthfloorで行われて、今回で9回目を迎えるんですが。9回目で謎の区切りをつけてみようと思ってこの対談を企画しました。
 
 

 

フ: 9回って結構長いですね。
 
 

 

NG: もう、あっと言う間に9回。経ってしまったな、って。
 
 片岡フグリが出ているのは、独露の第一回で片岡フグリを呼びました。で、その時に「毎月出してください!」って言ってきたので、毎月出しています。

 独露のコンセプトは「ひとりのミュージシャンを呼ぶ」っていうものです。ひとりのミュージシャン同士が対バンするイベントってことでやってます。だから2人とか3人とかは出ないし。
 
 

 

フ: それけっこう大変ですよね、呼ぶときに。デュオ的な人が多いじゃないですか。最近。木を叩きたがる人が… (※1)

   
 
NG: 木を叩きたがる人いるよね(笑)。
 
 

 

フ: 木を叩きたがる人は呼べない。あと男女でやってる人も呼べない。
  
 

 

NG: 男女でやってるやついるよなー!(笑)(※2)
 
 

 

フ: ま、好きですけどね。

  貶す必要ないのに流れで貶しちゃうじゃないですか

  
 
NG: 当初はひとりのミュージシャンって言っても、ギター弾き語りに限定してるわけじゃなくて。アコースティックギターと歌っていうスタイルじゃない人もどんどん呼ぼうと思ってたんだけど、おれとフグリがアコースティックギターと歌だからか、どうしても弾き語りに偏ってしまったというか。
 
 

 

フ: そうですねー、ノイズの人とかは呼んでもいいとは思いますけど。

※1...パーカッション、カホンのことですね

※2...zampanoという男女ゆにっとがありますね

 

★独露を9回やってみて
 
 

 

NG: どうですか?独露に9回出てみて。

 

 
フ: そうですねー、おれはもっとこう…9か月あったら、もっとガーッと来ると思うんですよ!

難しいけど、急激にお客さんも集まってくると思うんですよ。
 もっと面白くなるから、なあなあにならずに続けてほしいですね。なってないけど。同じ人は出さないじゃないですか。基本的には。おれ以外は。

 

 

NG: そうだね、フグリと、関口萌くんだけかな。

 

 

フ: 節目で笹口さんと関口さんとの対バンの回があって。あれが一つの節目でしたね。

 

 

NG: あれは5月だったか。驢馬というバンドで「あの夜」(※3)という企画を二万でやって「うみのて」と「Paradise」を呼んだ。
そのとき、連動して「独露Ⅴ」でも、うみのてのヴォーカルである笹口君とParadiseのドラムである関口君にソロで出てもらって。フグリとNGと対バンしたんだよね。
 正直、「あの夜」っていうイベントもあったんだけど、それよりフグリと笹口くんを対バンさせたかった。させたかったって言うと変な感じだけど。
フグリはずっと笹口君と対バンしたがってて、おれに脅迫的に迫ってもいたんだよね(笑)
 

 

フ: あの人好きで、アルバム全部持ってるみたいな。一時期。
 最初はオレがこのイベント出る前の会話の中でありましたよね。オレが笹口さんとやりたい。で、NGさんが知り合いらしい。だから乗っかろうと。
で、なかなか出ないなーと… 

 

 

NG: 半年かかったね。あの日はすげーよかった。独露Ⅴ。NG、片岡フグリ、関口萌、笹口騒音ハーモニカ。
そしてあの日もそんなにお客さん入らなかった!(笑)
 
 

 でも、次の月は来た(※4)(笑)。あれなんだったんだろう?積立がたまって次の月に繰越されたのかな?
 
 

 

フ: 何故か。功を奏してというか。
 お客さんに関しては、それはそれで話さなきゃいけないと思うんですよ。
 動員に関して言ってくるライブハウスってあるじゃないですか。当然必要なことは思いますよ。
 NGさんはその辺あまり気に病んでないというか、シビアになるわけじゃないけど、でも必要だと思いますよ。
 おれたちがこれからやっていくことに関して、どうしたらいいかなというのは課題だと思います。これから。
 
 

 

NG: いや(汗)、それはね、このイベントに関してはね、呼んでる出演者にはあまり(集客については)やきもきしないで自由にやってもらいたい。
 
 

 

フ: ノルマをかけてないですよね、おれも自分の企画やるときはノルマかけてないです。おれが、そんなにお客さん呼べるわけじゃなくて。
 企画とかで(前売り券の)取り置きのリストも書かないんですよ。基本的には。全員当日券で入れてて。
 何故かって言うと、自分が経験したことがあるんですよ。やっぱり、お客さんを企画に関わらず呼べないっていう。やっぱり申し訳ないじゃないですか。
 申し訳ないっていう気持ちがライブに、(表面で)思ってなくても深層の中ではあるから出てしまう。
 良い音楽やってたら、それは時間かかるでしょうし、練習する時間が必要だから、遊んだりしないし、お客さんとも飲んだりしない。そういう意味で(集客を)強制したりはしたくないですね。

 ※3...「あの夜」2013年5月に二万電圧で行われたNGの企画。驢馬、うみのて、パラダイスが出演した。 http://ng-vanvan.cocolog-nifty.com/blog/2013/05/post-9306.html

 ※4...次の月の独露6.http://ng-vanvan.cocolog-nifty.com/blog/2013/06/6-eb45.html NG / 片岡フグリ/ 大坪洋輔 / グルパリ。あの月もよかった。グルパリとの出会い。

★PAとかについて
 
 

 

NG: おれは、独露ではささやかだけどそれぞれの出演者に前売り取り置きのリストを書いてもらってるよね。
 ここの箱ってセッティング表書かないじゃん。曲順も書かないし。
 本当は全部書いてもらいたい気持ちもある。
 何でかって言うと、もっと出演者のことを知れるのね、PAとして。
 「この曲でリバーブかけた方がよかったな」って思ったら、次もし同じ出演者さんに出てもらったときフィードバックしてくるし。
 

 

フ: PAとのコミュニケーションとして、ミュージシャンのセッティングリストの曲順表に書いてあることがあるとPAさんにとっては違いますか?
違いますよね??
 
 

 

NG: 絶対違うよ。たとえば出演者としては曲順表にある「曲調」っていう項目、一番困るじゃん。普通の曲調だったら説明できるんだけど、たいていシンガーソングライターは「自分の作った曲は今までに世界に無い、新しい曲調だから、説明できない!」って思ってるかもしれない(笑)。おれも思ってるし(笑)
 
 

 

フ: 基準がないんですよね。バラードとかミドルとか言っても。Sとか、Mとか?言えばいいんすか?
 
 

 

NG: ただね、自分が音響で働くようになってから、曲調とか要望は取れなそうな球でも投げていいと思うようになったよ。たとえば曲調に「オルタナティブデジタルメタルロック」とか書いてあっても良いと思うようになった。

 何かを言おうとしてるミュージシャンの書いた言葉ってスタッフを巻き込む力があると思うのね。例えば曲名だけでも想像させる阿力があるし。だから曲調や要望に抽象的な無茶が書いてあっても、スタッフはそれを実現させるためにイマジネーションとテクニックを総動員してミュージシャンの世界構築を手伝うと思う。

 そういう風にスタッフを巻き込んだ方がきっと良いライブになると思う。
 
 ここは照明も無いし、演者はインプロの人も多いからセットリスト書かなくなったんだと思うよ。
 でもインプロなら改めて「30分、即興します」って伝えても良いと思う。
 
 

 

フ: 何をみようとして、表現しようとしてるのか、あるわけですからね。

 
 

 

NG: スタッフが受動的になったら良いサポートはできないと思う。
 演奏が始まってなかなか曲が終わらないうちに「ああ、これは30分ずっとフリーインプロか」と気づくよりも、最初からフリーインプロならフリーインプロとして、考え得るトラブルをクリアするために動いたり、即興だったら過剰な装飾や演出は控えようってしたりした方が良いと思う。だからスタッフとコミュニケーションして刺激しといた方が良いと思うよ。
 
 

 

フ: おれ、昔はセッティングシートのメンバーに蒼井優とか書いて、パートに「心の支え」とか書いたりして。遊んだりもしましたが。ふざけてました。

 

NG: おれも昔は照明さんに「黒」とか書いて困らせてた(笑)。(※5)

  
 
フ: ライブハウスのスタッフさん、マジメに考えてくれますからね。
 それにこっちも音楽ふざけてやってるわけじゃないから。
 音楽ふざけてたんじゃなくて、生き方がふざけてたんですね
 
 

 

NG: おまえ、そのセリフ考えてきただろ(笑)。

 

 
 
 
フ: 考えてないです。

 

※5...ステージ未経験者のために。照明に黒はありません。黒い光がないからです。それを承知で若かりしころのNGは暗転ではなく「黒い光でおれを照らせ」と照明さんに指示していました。生き方がふざけてたのか。いやマジメすぎたのか。
 
  
 

 

★人間の持つ3つの欲求

 
 
フ: イベント始めるときって急に誘われたんでしたっけ?

 

NG: その前は片岡フグリをライブハウスに見に行くくらいで、そんなに会ったり話したりすることなかったかもね。
 
 

 

フ: ただ、(第一回目のライブが)そんなに良くなかったんですよ。それで、毎回出さしてくださいって言った。

 

 
 
NG: そうだったんだ。
 
 

 

フ: 「良くなる」ってことがよくわかんないんですよね、音楽っていうのは何を求めてるかって。
 やってる人のなかでも色んな人がいるじゃないですか。
言うたら、適当にやってる人もいますよね。「まあ、こんな感じ」って。で、そういう感じが好きという。

 NGさんは就職しないで音楽やってて、そういう適当な気持ちで音楽やってるわけじゃないじゃないですか。

 どういう気持ちでやってますか?

 

NG: どういう気持ちか。うーん、
 昨晩ね、zampanoのツアーから帰ってくるときにトラブルがあって、途中の久喜で終電が無くなってしまったのね、それで幼なじみのミュージシャンに車で迎えに来てもらった。
 
 
フ: 久喜ってどの辺ですか?
 

 

 
NG: 久喜は埼玉の北の方。茨城県の近く。

 

 

フ : けっこう鬼畜ですね(笑)。
 
 

 

NG : うん、すごいありがたかったんだけど、まあその友達はツアーバンドで運転慣れてるからドライブ好きなんだよね、多分。
よく夜中に2人でドライブに行くんです。
で、久喜まで迎えに来てくれたのね、怒りながら。
 
で、彼が言うには人間の欲求には大きく三つあると言うのね。
 
まず、一つは「人に認められたい」というもの。
人々がいて、その社会の中で人気を得たいとか、認められたいという欲求。

もう一つは「自分の興味を深めていく」というもの。
自分がやっているようなことをより深く研究したり実践したりして深めていくという欲求。とにかくそういうのが好きという欲求。
 
 

 

フ : おれはふたつ目のタイプかもしれめせん。
 

  
NG: 三つ目はもっと別の、大きな価値観に奉仕する欲求。たとえば宗教だったり。宇宙だったり。そういう欲求。
 
 で、おれの友人本人は、自分自身のことを
「一番目の認められたいという気持ちと、三番目の気持ちが強い」
と言っていたのよ。
三番目と言っても特定の宗教を信じてるわけじゃなくて、なんか、宇宙とか大自然が好きなやつなんだけどね、

 
 その友達が言うには、おれは二番目の深めていく欲求が異常に強いのに、最近普通のバンドマンみたいなことをしてる。

「変てこなバーとか、街の色んなところで音楽をできるのに、そんな普通のバンドマンみたいなことしてどうするの?メジャーになりたいならもっと人に認められる欲求が強くないとだめなんじゃない?向いてなくない?」と言われた(笑)。

そいつは三才の頃から友達で、俺の事知ってて、そいつは今メジャーでバンドやってるから、めちゃくちゃ説得力あった。
 要するにもうちょっと腹括れば?って言われたんだ。

(後篇に続きます)

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