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2011年4月18日 (月)

OBA「NGばるばろい!!」第3話!!「わたしのソウルとは。」

(前回までのあらすじ)時空警察の陰謀渦巻く中、阿佐ヶ谷にて同一時間平面上に4体同時登場したNG。みごと対震災汎用音楽作戦「空震災」を完成させ、人々のこころに希望の光を灯した。が、すんでのところで時空警察が阿佐ヶ谷ロフトAに踏み入り、三体のNGは時空警察に殺害されてしまう。なんたることだ!!辛くもこの世に残った最後のNGのペルソナ、映画「LOVE!LOVE!!LOVE?」の登場人物である"リー君"はこれまたヴァーチャルリアリティ上の彼女である"マミさん"に連れられて時空警察に包囲された会場を脱出。大久保に逃走した。もはや現実の音楽活動を担っていた三体のNGはこの世から消失し、残すは日本語さえ不自由な人格"リー君"のみである!!どうするNG?どうなるNG?!世界を時空警察の魔の手から救えるのか???そしてアラスカに向かった赤旗先生と奈良の運命は一体どうなったんだ?!!伏線回収する気あるのか???というかあらすじだけで物語を乗り切ろうとする姿勢が丸見えだ!!!大人気オリジナルブログアニメ第三話!

 

 午前3時。暗闇の大久保、職安通りをひた走る男女の姿があった。

 男の名前は「リー」。かつてはNGバルバロイと呼ばれ人々に熱狂をもって迎えられた男と生き写しの姿をしている。それもそのはず。彼はNGバルバロイの第4の仮想現実人格なのである。しかし彼の記憶にはNGバルバロイとしての記憶は無い。NGバルバロイの三つの現実人格は時空警察の襲撃によって命を奪われ消失した。

 「もしかして…」

 リーとともに走る女は短い逃避行の間ずっと考えていた恐ろしい仮説を認めざるをえなかった。

 「もしかして…リー君の記憶は三人のNGがこの時間平面から消失することによってバグを被ったのかもしれない!…そうよね、スクリーンの中からリー君の手を引いて無理やり飛び出してきたんだもの。こうやって三次元上を一緒に走ることだって奇跡にちかいのに…。これ以上高望みしたら罰あたりってもんだわ。」

 リーとともに走る女の名前はマミ。彼女もまたリーと同じく映画「LOVE!LOVE!!LOVE?」の仮想現実から飛び出してきた登場人物である。

 二次元界のキャラクターでありながら彼女は三次元現実界とのコネクションを持っていた。二次元映画界でも時空警察の繰り広げる自粛検閲の弾圧は多岐にわたっていた。彼女は映画のデジタル映像情報上で時空警察に対し視覚閾域化抵抗運動を繰り広げ、三次元現実界の抵抗運動のリーダーと連帯し時空警察に反旗を翻す女性闘士・エージェントだったのである!!

 大久保の薄暗い路地を駆け回り、時空警察をまいたことを確認したマミは古いアパートの一室に逃げ込み、リーもまた部屋に入ったことを確認すると急いで鍵をかけた。

 はあ…はあ…はあ。

 荒く息をつく二人。リーには何が何だかサッパリわからない。

 数時間前、突如としてリーがスクリーンから引っ張り出されたとき、そこは映画上映のイベント会場だった。時空警察が自分とそっくりな3人の男を銃で撃ちまくり、会場は阿鼻叫喚と化していた。一瞬の隙をついてマミさんはリーの手を引き、会場から逃げ出すことができたが…

 ここは一体どこなんだ??マミさんと住み慣れたあのカマキリの卵のある穏やかな一軒家でないことは確かだ。

 「リー君、リー君。混乱してるみたいね…。でももう大丈夫よ。ここは3次元界にあるわたしのアジト。この場所を知ってるものはいないわ」

 マミさんがリーに語りかけた。

 「リー君、何か飲む?大丈夫だから落ちついて。」

「…ぺゴパヨ」

 「リー君、日本語!」

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 マミはとっさに出た自分の口癖に思わず笑ってしまった。今のはマミがリーと暮らしていた日常での口癖だったのだ。

 「フフフ。ごめんねリー君。食べ物は…無いの。リー君の好きなマッコリなら戸棚の奥にあったと思うけど…。」

「日本語、ムジュカシイ…」

 わたしの教えた日本語も覚えていない。恐らくリーの記憶は損失しているのだ…とマミは考えた。

 ・・・NGバルバロイとしての記憶だけじゃない。わたしと過ごしたあの幸せな毎日も…リー君は覚えていない。

 だがマミはリーのペルソナ記憶域に損失が生じる恐れがある危険を承知したうえでリーを映画時間軸から連れ出したのだ。現実界のNGが死んだ。ならば仮想現実界のNGである「リー」を無理やりに現実界に引き出せば、リーはNGとしての記憶や特殊能力を「受肉」し、現実界に再びNGバルバロイとしての希望の存在を生み出せるかもしれない。その万分の一の可能性にマミは賭けたのだ。

 この現実界でのリー君を手助けできたなら…。しかしマミにはもう時間がなかった。

 茶碗に注がれたマッコリを飲みほしたとき、マミの身体が突然光りだした!!

 光に包まれ崩壊してゆくマミの像。

「マミサン!マミサン!ドシタノ!!??マミサン!」

 リーは慌ててマミの身体に触れようとするが、手はマミがいるはずの場所で空を掻くばかり。マミにはもう触れることができない。

「マミサン!」

 

「リー君!もう時間がないの!聴いて!!

 わたしたちのような存在、つまり映画上二次元体は三次元空間上で長時間肉体と意識のコネクトを維持できないわ。なぜなら、わたし"マミ"の三次元空間状態である女優本人は現在この時間軸を生きているし、わたしの行っている「二次元界と三次元界をつなぐレジスタンス」は彼女の意識閾域化で行われているものなの!時空警察を欺くためよ。だから現実界の彼女は何も知らない。おそらく現実での彼女が眠りから覚めたのね。通常の人間が意識を保ちながら同一時間平面上で同位存在することは不可能なの。わたしは、彼女が眠りからさめるまでのあいだの「夢」のようなものってこと。

 でも、でもね、リー君。あなたの三次元体存在である"NG"はこの時間平面で失われてしまった。だから最後の賭けとして"NG"の二次元存在であるリー君。あなたをこの時間平面に連れてきたの。

 マミであるわたしも、リー君であるあなたも、この三次元現実界においては夢とか、幻とか精霊と呼ばれるような状態よ。でも三次元現実界から"NG"が消失してしまった今このときならば、"精霊"であるリー君!あなたが"受肉"して第四の"NGバルバロイ"が復活するかもしれない!時空警察を倒すためにはあなたが必要なのよ!!」

 

「マミサン!マミサン!」

 リーは泣きそうな顔で叫んだ。マミが語る間にもマミの身体はみるみる光に包まれ消え去りつつある。

「マミサン!!リー、日本語ムジュカシイ!!!

 デモ、マミサンの日本語モットホシイ!!!!!!!」

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 記憶の損傷を被ったリーにはマミの言っていることが半分も分からなかった。が長年マミと連れ添ってきたリーにはマミが消えゆくこと、そしてリーにマミの期待がかかっていることは理解できた。

 

「リー君!わたしのリー君!日本語難しいかもしれないけど、これだけは覚えておいて!

 今夜、そう今夜7時。下北沢で会合がある。そこにある男たちがいるわ。彼らこそわたしのレジスタンス組織「驢馬(ろば)」のメンバー。彼らに会って!!

 スーサイドマンという長髪の男がいるはず。死の世界を行き来する能力を持つ彼なら、あなたの失われた記憶や、死んでしまったNGバルバロイの秘儀を復活させることができるかもしれない!!

 そしてスーサイドマンはあなたを壺・ジャジーラ・カラマーゾフに会わせてくれるはず!!彼こそが我がレジスタンスの革命的指導者よ!!

 リー君!いやNGバルバロイ!あなたが壺ジャジーラと手を組むことで、時空警察を倒すことができるかも知れない!!それがわたしの賭ける希望!忘れないで!!

 スーサイドマンと会った時の合言葉は…「わたしのソウルとは…」」

 

「マミサン!!!!!」

 

「……「そういうものです」……」

 

「マミサーーーーーン!!!!!!!!」

 

 マミは光の粒子となって消えた。リーは泣いた。夜明けまで泣いた。マミだけがリーの《生きる理由すべてだったのだ。だがマミはもういない。この国で日本語がわからず狼狽しても、もうマミの顔を見て安心することなどできないのだ。リーはマミの意志を継ぐことを決意した。マミの言ったことの意味は半分も分からなかったが、愛は言語を超え、魂で語りかけてきたのだった。

 

「ワタシノソウルトハ…

  ……

   …ソウイウモノデス」

 

 消えたマミのために祈り、立ち上がった。日差しの差し込む部屋にはライブのフライヤーが一枚あった。リーには難しい日本語だが、マミの言ったことを思い出し思い出ししつつ、なんとか読む。

 

「今夜………下北沢three…、7時。

 ロ…バ? 

 驢馬

 ワカッタヨ、マミサン。

 リー。タタカウ。

  マミサンノエガオガ、ミタイカラ。」

 

 

 

★4/18(月)Paradise presents「詩への錠剤」@下北沢three

  • 出演: Paradise  / 驢馬 / ハグレヤギ
  • open / start 18:00 / 18:30 
    adv / door ¥2000 (+1D)
    住所:〒155-0032 東京都世田谷区代沢5-18-1 カラバッシュビルB1F
    TEL:03-5486-8804(16:00〜)
    FAX:03-5204-9120
    E-mail:
    3@toos.co.jp
    shimokitazawa THREE (LIVE & CLUB)
    下北沢駅南口から南口商店街を経て、茶沢通りを道なりに直進。代沢三叉路を過ぎ、
    そのまま三軒茶屋方面に進んで下さい。右側にピンクの看板で「酒」が目印。
    そのビルの地下になります。BASEMENT BARとTHREEは同ビルの同フロアーです。

(次回予告!!:抵抗組織「驢馬」の指導者、壺ジャジーラ・カラマーゾフと、死の世界を歩く男「スーサイドマン」に会うため、下北沢threeに向かったリー君。果たしてリー君の運命は??NGバルバロイとして復活できるのか!?次回、遂に壺&スーサイドマン登場!お見逃しなく!!)

 

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受信: 2011年4月18日 (月) 15時19分

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