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2010年7月 6日 (火)

プリンス禿げないコツを伝授だって。音楽ジャーナリズムと土星人の現在

プリンス禿げないコツを伝授 。なんだかなあ・・・

 先日紹介したラジオパーソナリティ赤旗ガガーリンさんのお宅に先日伺って色々話して、雑誌remixのUnderground Resistance特集号(Feb.2008)とデトロイトテクノ特集号(Oct.2006)を彼から借りて読んで、そこに掲載されていたサン・ラとジョージクリントンとECDのインタビュー読んでいたら、なんだかじわじわと「このままではいかん!おれも何か音楽シーンを興すべきなのではないか?」と思た。

 サン・ラ、リーペリー、ジョージクリントン、UR、デリックメイ、ジェフミルズらの流れはみな宇宙からやってきて宇宙へ還ってゆくミュージックだ。という話は映像「Mother Ship Connection」に詳しいが、このへんのブラック宇宙的な音楽の聞き方は野田努の思惑な気がしなくもない(ネガティブな意味ではないけど、影響は受けている)。

 宇宙は置いといて、彼らの尊敬すべき点は恐ろしい自己プロデュース力で未開拓の音楽を誰も求めていないような(そんなことないか)方向へ深く深くこじあけ突き進んだことだ。大会社の手を殆ど借りずに実験的野性的な音楽を量産し、シーンも自分の手で創ったことが凄い。

 多摩美で漫画文化論を教えている竹熊健太郎さんがアメリカの戦前アニメの評に「天才には二種類いる。既にある競争に勝利して王座を掴むタイプと、無いところに自らの王座を創ってしまうタイプである」(言葉は違ったかもしれないが大体そんな意味)と言っていたが、上記の人物(サンラやジョージクリントン)は皆後者のタイプである。

  我輩も最近はジャズやファンクができるようなできないようなアホ面でそこらへんを闊歩しておったが、本来はブルースの演奏者だし、しかしブルースの文脈で競争する気はない。自ら新しい王座を創ってそこに座らなければ!

 ミュージックマガジン誌ではゆらゆら帝国や相対性理論やザゼンボーイズが00年代ベストアルバムで上位ランクインしていた。音楽的評価が高くても大ヒットして爆発的に売れているわけじゃないし、メジャー会社と契約してない場合の方がむしろ多い。

 この状態を後退と捉えるか進歩と捉えるか、「ゼロ年代の音楽~壊れた十年」 (野田努/三田格/松村正人/磯部涼/二木信・2010河出書房新社)という本のZAZEN「4」評では「00年代の日本でロック(なこと)をやろうと思うなら、とりあえずインディペンデントでないと話にならないところがあった。そして以上のバンドのサウンドがおしなべてユニークなのもそれと全く無関係ではない。単純な話をすれば、そんなものをちゃんと売ろうとするような余裕は殆どのメジャー会社にはなくなってしまったし、実際自分たちでやった方が見入りがいいのだ。世知辛い?いや、この国のロックもようやくUKやUS同様、リアリズムの時代に突入したのだと言うべきだ。」(磯部涼)というような明るい(?)見方もある。

 最近の私はDJmixみたいな手法にハマって色々実験的に作っているが、おれのDJスタイルはラジオの赤旗ガガーリンの手法をモロパクリで踏襲したやり方。それはデルタ・ブルーズ、フリージャズ、ダブ、デトロイトテクノなどに特撮音響などを混ぜてアッチャコッチャ行ったり来たりするスタイルで「こういうド根性ミックスばかりやるDJスタイルが流行らないかな~」なんて赤旗さんと話していた。ブラックスモーカーレコードの音源やミックスはかなりイメージに近いけど、それともちょっと違うんだよな、、、

 いまなんちゅうか、まだ形になっていない音楽のイメージがある。で、そんな時にこそ独自のイベントをオーガナイズして独自のシーンを作るべく努力すべきなんじゃないかと思った。

とかいって常に企画ライブは作っているけど、先月の日本発ブラックミュージックをテーマにした「南蛮渡来」(じゃがたらからタイトルを頂いた)や、今月末に江古田でやるブルースとインプロヴィゼーションの企画ライブ「Nobody's Business(if I do)」(このアイデアはWilliam&NG結成当初にウィリアムさんから「ブルーズとノイズ、カオティックコアをぐちゃぐちゃに混ぜてやろう」と言われたことからはじまって今に至るまでの私のテーマ)も自信のあるイベントだし、超面白そうな内容だという自負もあるけど、でもなんちゅうか、もっと自分の自信が揺らぐような危険な実験や賭けをするべきなんじゃないか?と悶々と考えているのであった。いま計画中だから夏あたりにはなんらかの形にしたいなと思う。 

 最後にremixに載ってたサン・ラーインタビューの抜粋。

「この星が私を正しく扱ってくれるとは思っていない」

サン・ラーは不吉に続ける。

「彼らは私が冗談でやっていると思っている。だが私は自分でわかってやっているのだ。彼らは私が老いぼれた人間だと思っている。しかし私は人間ではない。私は精神体なのだ。」

わたしもそう信じている。 (written by Graham Lock)

  わたしが精神体かどうかそんな気がしなくもないような気もするがとにかく最近危険な発言をしていないので飢えているNGであった。

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