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2010年7月13日 (火)

「無いから創った」過去形ギャングスタスタイルのススメ/JazzArt仙川2010終了

 JazzArt仙川三日目終わりました。John Zone'sコブラ仙川大友良英部隊が終わって、最後の最後まで図々しくロビーのジャズ屏風で演奏していたNGです。(柿本論理さんのウッドベースと一緒にセッションしました。柿本さんありがとう!)
 三日目は雨に降られてしまい、ジャズ屏風は早めに撤収しましたが劇場ロビーでジャズ屏風演奏中にヒカシューギターの三田超人氏が乱入し、恒例のまわし将棋をはじめたあたりで屏風が決壊して出演者ミュージシャンがいたるところに楽器を持って徘徊演奏するという同時多発セッション混沌状態でありました。
昨日はまったくカオスっていた!

 三日目はあまりに色んなことが起きて、私の思考もカオスっていたのでちゃんとレポートできません(いつもだろ)ので三日間通した概感を書きます。

 ここ数年の東京のライブハウスやギャラリー、バー、etc…で行われているライブを観たり(ちょこっとしか観てませんが)、自分もライブをやっていると、色んな場所で色んな方法で音楽ジャンルの壁が決壊というか融解しつつあるように感じます。
ノイズ、ハードコア、オルタナティブロック、アンダーグラウンドヒップホップ、エレクトロニカ、アシッドフォーク、一部のジャズなどが顕著な例で。
それぞれのジャンルの中でも一部の前衛的ミュージシャンがジャンル内の表現の拡張を目指した結果として、ジャンル特有の前提条件に縛られない表現方法を展開しているようです。その中で「即興」はかなり便利なコミュニケーションツールになって様々な場所で利用されている。「即興」といってもいわゆる「free improvisation」ではなくて、フリーインプロのコンセプトを遺しつつもより快楽原則に則したようなゆるい意味の「即興」。それが良いか悪いかは置いといて。
 それこそ同時多発的に音楽ジャンルの融解が起きているので、要素の重複する、親和性を持った異ジャンルミュージシャンの共演がもっともっと起きてもいいと思うし、同時多発的異ジャンル共演の中から何かしらの未だ名付けられていない流れが起きるような気がしています。

 そんな状況の中で例えばDJ BAKUの邂逅フェスは一つの良きアイディアだと思われますが(観てないけど。観てないくせに言うなよおれ。来年は行こうかな)、JazzArt仙川もまた新しい音楽の流れに対する1つのアイディアになりえるのではないかと思いました。日本のジャズフェスティバルとしてこういう現在進行形な試みをするものは恐らく唯一ではないでしょうか(私が知らないだけかも。そういうイベントを是非教えてください)。巻上さんの「無いから創った」という言葉にはとても重みがあります。
しかも年配(失礼)のアバンギャルドミュージシャンが多数出場されている。実験性とベテランなミュージシャンがない交ぜになったフェスティバルなので、ハッキリ言って妙です。そこが面白いんだけど。
 だからこそもっともっと批評すべきだし、されるべきです。大友良英さんもMCで冗談言っていましたが、ジャズ右翼ジャーナリズムは怒ったりした方がいいんじゃないでしょうか。「ヒカシューって何だ!」とか言って。(でも「ジャズは一体いつやるんだ!?」と言っていたお客さんはいたそうです。)
逆にインプロ急進派ピュリストジャーナリズム(そんなものが地球上に存在したらだが)も激怒すべきなんじゃないだろうか、「コブラとかどうかと思う!」とか言って。コブラメッチャ面白かったけど。スイングジャーナルとか超頭固そうなのでむしろリミックスとかスタジオボイスとかに特集されたらいいのに。何が夏フェス特集だよ!ファッッキンオンジャパン!おれのかつて参加した痛々しい〇根リバージャムとか載ってねえじゃねえか(笑)!
 
 新しい議論やコンセプトが生まれえるポジティブな問題点が巻上さんらのオーガナイズによって多く提供されているジャズフェスティバルでした。それら問題点は批評に晒されることよってより良いイベントに化けるための種子だと思います。ただ、批評というか批判が必要な事態もありました。例えば、ミュージシャンや女子高生が仮装して商店街を練り歩くイマイチ意味不明なパレードや、

(↓仮装の例。いや、とても楽しかったです)

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お客さんのいない場所でセッション決壊するジャズ屏風、お客さんよりインプロヴァイザーの方が多い自由即興など。
こういう書き方だとわかりにくいですね、、
要するにお客さん・受け手まで伝えきれていない、わかりにくいがしかしモノとしては大変面白いプログラムが多かったのです。プレゼンテーションしきれていないというか・・・
しかしそれらの問題点を解決するプロセス――批評、ディスカッション、情報の共有、公開、そしてそのためのメディアの選択、広報――はそれ自体が非常に有意義かつクリエイティブな作品になりえると思います。

 来年も開催されることを祈ります。またジャズ屏風やりたいし、本当にジャズアート仙川2011できるといいな。
おれはおれでジャズアート仙川で学べたことをもとに自分なりに活動の場を創って、微力ながら2011年のジャズアートに貢献したいと思ってます。(具体的にはまたblogに挙げていきます)
貢献したいというのは建前で今回自分にとって多すぎるくらいメリットを与えてもらったので、これからは自らもリスクを負ってより多くのリターンを得ようといういつもの魂胆である。
「無いから創った」という単純明快かつ断言、そしてやりたいと思ったときには既にやっていた過去形ギャングスタスタイルでイクゼ!「断言はダダイスト」(高橋信吉)とはよく言ったものですね

 三日間、主観満載でレポートお送りしてきました。これはあくまでおれが観た、感じたジャズアート仙川2010で、実際観に行った人はまた全く違う意見や感想をもっているでしょう。是非来年開催されたら観に来てほしいです。多分どんな手を使ってもまた出るので…
ありがとうございました!

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