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2010年2月23日 (火)

対談!20枚⑫ TERRE THAEMLITZ「Fagjazz」

★ベリーファッキン重低音

NG: 今回はテーリ・テムリッツです。この人はバイセクシャル的な人?らしいんだけど、ニューヨークから川崎に引っ越して今日本に住んでるんだって。
 このアルバムはねー、デトロイトテクノやスプーキー、マイクラッドやNYアンダーグラウンドヒップホップとともに非常に衝撃と影響を受けた音楽です。すごく良いよ。

TERRE THAEMLITZ / Fagjazz - COMATONSE (JAP)

Temritzcd

TERRE THAEMLITZ  1986年:NYに到着したテムリッツは、ロウアー・ イースト・サイドのサブカルチャーに囲まれ、NYのアンダーグラウンド・クラブでDJとしての活動を開始。「チルアウト・ルーム」の先駆けとも言える、さまざまなジャンルやムードが渾然一体となったプレイで有名になった。

1992年:アナログ盤のみをリリースする「Comatonse Recordings」レーベルをスタート。記念すべき1stリリース『COMATOMSE.000』はミックスマスター・モリスとジ・オーブの賞賛を得ている。その後、彼はNYのインスティンクツ・レコードと契約して、フルアルバム 『tranquilizer』を発表。多くのアンビエント・アーティストが古いアナログ・シンセサイザーに頼っているのとは対照的に、デジタル機器をベースにしたテムリッツ独自の「コンピューター・ジェネレーション・シンセシス」を披露している。また、サブハーモニック・レコードからは「WEB」というプロジュクト名でビル・ラズウェルとのコラボレーション・アルバムをリリース。さらにはラズウェルの伝説的なプロジェクトであるマテリアル、細野晴臣、ゴールデン・パロミノス、ウイリアム・バロウズ、ドラム・コンピューター、アダム・シャイキーなどのリミックスも担当。DJとしてはフューチャー・サウンド・オブ・ロンドン、ミックスマスター・モリス、テレンス・マッケンナ、カール・クレイグなどと活動を共にする。その後も「Mille Plateaux」「Soil」「Instinct」、そして主宰の「Comatonse Recordings」などからリリース多数。

現在は日本在住。セクシュアリティをテーマにした映像作品も多く手がけ、数々のライブイベントに出演している。アップリンク・ファクトリーで定期的に開催される「テリコ先生のベリー・ファッキング英会話」の講師もつとめている。(sorce: http://daisyworld.co.jp/ )


http://www.comatonse.com/

 
幹: (ジャケを見る)なになに?
「ベリー…ファッキン…重低音」
マジで?!本当に良いの?これ?
 
NG: そのタイトル不安になるでしょ
 大丈夫だよ、ブチアゲ姫トラ重低音の人やハーコーギャングスタ重低音の人がこのアルバム聞いたら多分フリスビーみたいに投げると思うよ(笑)。
 
(柔らかいシンセ音がながれる)
幹: 大丈夫?ここからいきなりシンセがタラリラリラリラ~!!って音階駆け上がったり駆け降りたりしない? 
NG: そのあとブチアゲベタ乗り四つ打ちBPM160で「ドッチー!!ドッチー!!ドッチー!!ドッチー!!ドッチー!!」ってなんないから大丈夫だって(笑)
 
幹: 「ベリーファッキン重低音」てのは重低音に対して「ベリーファッキン」だと言っているのかな?現時点では全く重低音鳴っていませんが(笑)。
 
NG: 一応もうちょい低音は入ってくるよ
 
幹: ドン!ドン!ドン!ドン!
 
NG: ドンチキ!ドンチキ!ドンチキ!ドンチキ!
 
幹: ていう感じではない(笑)。
 この人はどういう音楽をやる人なの?聞いてると音響みたいな感じだけど…
 
NG: アンビエント、ノイズをシーケンスコントロールしてやる人なのかな?
このアルバムはジャズミュージシャンとかのスタジオ生演奏を素材にやってるけど普段のテムリッツさんはもっとわけわからん工業音みたいな電気髭剃りシェーバーみたいな音とかでアンビエントやってるよ。
 
(………………静かな演奏が淡々と続く)
幹: ………すげえベリーファッキン重低音だな(笑)
(注:ずっと静かで重低音はきこえません)
「ベリーファッキン重低音」っていうコピーの意味がよくわからないんだけど(笑)。
 
NG: 一応ね、ディスク2の方が「ベリーファッキン重低音」サイドなんだよね、
 
幹: 本当に?じゃあベリーファッキン重低音の方聴かしてよ。
これもすげえ良いけどさ、
 
NG: うん……聴かしてもいいけど、これ…あのね。
実はオチを言っちゃうと、ディスク2のがもっとアブストラクトで静かなんだよね(笑)
 
幹: (笑)そうなの?
 
NG: うん。
とりあえずディスク1でおれの好きな曲がね、これ。
(曲が流れる)
 
幹: すげえベリーファッキン重低音。
 
NG: でしょ(笑)
 
幹: 全然重低音ねえじゃねえか!
 
(…………)
 
幹: これ良いね
 
NG: 良いでしょ
 
幹: 良いけどすごく眠いね。
なんかビヨンセでかなり体力奪われた気がする(笑)。
 
NG: このアルバムも沢山聴いた。
 
幹: 音の輪郭が曖昧に創ってあるから耳が聴こうとして音が立ち上がる感じがあるね。
PAN振りの空間も広い。美しいんだけど同時にダークネスもあるね
 
NG: やっぱバイだからね。
(注:根拠のない偏見発言)
 
幹: なんか癒される感じがあって「ふう」ってなるだけど、にわかな違和感がある。
 輪郭はっきりしないベースがすげえな。
マジでベリーファッキン。
 
NG: かなりベリーファッキングな感じだね(笑)。特に生演奏の音は輪郭ぼやけている。
 
じゃあちなみに「ベリーファッキン重低音」サイドのディスク2を聴いてみましょうか。 
(………ディスク2をかけて一分経過。ようやく少しエレピの音が聴こえはじめる)
NG: これがベリーファッキン重低音ですね。とりあえず一分経ちましたが。
 
幹: なんなんだこれは(笑)
なんなんだこの「ベリーファッキン重低音」という言葉は(笑)
くそ~意味が気になる
 BOOK・OFFとかにさ、トランス/ダンスコーナーに「BASS!!」ってタイトルで姉ちゃんのビキニの尻のジャケットのCDよく見かけるじゃん。ベリーファッキン重低音ってああいうイメージだよね(笑)
NG: もちろんそうだね。
 
幹: でも「あんなもんはファッキンアスで糞だ!」というアンチテーゼにはなってるけど、このCD(笑)。
世の中のベリーファッキン重低音のイメージの真逆に位置してる。
 
NG: 多分テムリッツさんはあんまりトランス/ダンスコーナー行かないんじゃないかなあ(笑)。そういう皮肉という訳じゃなさそうだけど。
テムリッツさん的に「ベリーファッキン重低音なミックスになっちゃったわ。超ヤバイわよ喆」という可能性も否定できない。
 
幹: おれの予想だと、iちゃん(とあるパンクロッカー)の家では意外とこういう音楽が流れている。
 
NG: 深読みしすぎだろ(笑)
iちゃんのイメージが大分暴走してるな
 
(…………淡々と美しいエレピのフレーズと金属音が流れ続ける)
NG: ……というベリーファッキン重低音でした。
 
幹: いやあベリーファッキン重低音(笑)。言葉を失う感じがあって良いね。
 
NG: マジに言葉を失うよ(笑)。

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